サンタクロースは本当に存在する・・
笑ってしまうほど平平凡凡、純粋だった小6のわたし。
毎年その夜がくると プレゼント希望を書いた手紙を枕元に置いては
次の朝のサプライズを当たり前のように楽しんでいました。

まさかサンタクロースが その人だとは 思ってもいなかった あの頃・・。

たまたまその年のクリスマスイブの日に祖母の家に寄って夕食をご馳走になった私たち、
仕事帰りにどこかに立ち寄ったのか?母はちょっと大き目の紙袋を手にさげてました

当時から好奇心旺盛だった私はその紙袋が気になって気になって・・。
その内中から漂う真新しい包装紙のにおいに引き寄せられ つい真上から中の様子を見ちゃったのです。。

それに気づいた母親、、
急いで私の元に駆け寄りこれはダメ!って 怖い顔して・・・。
子供心にどうして怒られるんだろーって不思議に思いながら 床につきました。

明け方4時5時くらいかな?
毎年 包み紙のかおりで 《サンタがプレゼント置いていった》 って察知して
誰よりも早く目を覚ましては品物を確かめていた私、、

その日も 同じかおりに ふっと目をあけました・・。
隣の布団には弟、その隣には疲れていびきをかきながら寝ている母の姿が。
 
二人を起こさないようにそーっと首をそのにおいのある方向にむけた私、、
真っ暗な闇の中 目をこらすと 視界に真っ赤な包装紙が飛び込んできました。
 
あ、サンタさん来たんだー 

いつもなら あまりにうれしくて 
隣で寝ている弟を揺り起こして 共にその喜びを分かち合う筈なのですが・・ 
この日の自分は違いました。
 

《嘘だろ?》
《いや、、そんな筈ない、、》
苦しいほど 胸が熱くなり ぽろぽろぽろぽろ涙が溢れてきて・・・。
 

目にしたその赤い包装紙は 紛れもなく 夕食時にのぞいた、母がひたすら隠そうとした
 "それ"だったのです・・

ほとんど母子家庭、、
その月のアパート代、いや毎日の食費にさえ困ってた母親が・・
ひーひー言いながらその日のやりくりを考えてたおかんに 私は・・・。

ごめんね・・・

ごめんね・・・

ごめん・・

畳一畳隔てていびきをかきながら熟睡する母の横顔をみながら涙ぐだぐだに・・。
何も考えず毎年毎年 高いプレゼントばっかり願ってた自分を責めました。。


********☆

大きくなってから 母にその時の事を聞いた事があったのですが・・

『あの日祖母ちゃん家に寄ったのは・・あれは失敗だったな^^』
母はただただ そう言って笑うだけでした 

 
でもなぜ? 
小6になるまで サンタがいるなんて 嘘をついてきたんだろう?
 
 
"サンタなんていないよ・・本当はお母さん(お父さん)が子どもの為にプレゼント置いてるんだ"

そう言ってしまえば次の年から 別のことにお金使えたのに・・・。

 
思えば 昔っから母はそういうとこあったなー
子供の夢は何が何でも叶えてやろうってね・・դ
 
はたからみて 例えそれが 馬鹿げたものであろうと 
突拍子もないものであっても・・ 一緒になって付き合ってくれる そんな母親だった。


だからきっと 
自分も子ども達に そう接する事が出来たんだろうね^^

学童の先生であった数年間、
自分も母と同じように 周りがどう思おうと 子どもと一緒になって馬鹿やってきた^^やれた。
彼らがみる夢は自分の夢・・
そう思って どんな時も 彼らの気持ちを第一に寄り添ってこれた。。


ほんとに 感謝してるんだ・・おかんには。

いつもいつも
自分の夢に付き合ってくれて 応援してくれて ありがとね<img src="http://blog.osakazine.net/img/face/216.gif" alt="花" title="花"/>