子供の頃に父と過ごした記憶は、あまり無い。
父と二人で過ごした記憶はさらに。
そんな中、唯一、父と二人で魚釣りをした記憶がある。
小学校3,4年生の頃だと思う。
場所は、前の記事で書いた、見沼代用水お気に入りの場所あたり。
しかし、本流側で釣っていた記憶なので、水の引いた秋あたりか?
その記憶は一瞬のこと。
父と二人で立って、釣り竿を並べていたとき、
ふと、ぱたりと、父が持っていた竿を落とした。
意識せず、手の痺れで竿を落としたらしい。
その後、しきりと手をさすったりする仕草。
それが、病魔の予兆だったのだと思う。
脳と心臓を傷めた父は、その後、病院の入退院を繰り返し、やがて大きな発作を起こして半身不随。
最期、脳の中で大きな出血が起こった。
享年51歳。
僕が高校三年生の秋だった。
父の日にあたって、思い出を記す。