いじめだの、自殺だの・・ちかごろ、学校の問題がニュースを賑わしている。
僕の子供ころの学校といえば、各地で荒れ始めたような話も耳にしたものの
まぁ、いたって平和な時代だったと思う。
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僕は小学生時代を、さいたまの見沼小学校というところで過ごした。
僕の在学中に校歌ができたりしたので、学校ができてまだ間もない頃だったと思う。
小学生の頃、思い出深いのは、小学3、4年のときに担任だった先生のこと。
H先生という、その女性の先生は、大学出の新任だった。
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小学校入りたての1、2年の頃の僕はといえば、可もなく不可もなく、クラスの中で目立つでもなく過ごしていた。
通知表の備考には、「少し消極的」などと書かれるような子供だった。
それが、3年生のときH先生と出会い、変わったと思う。
おだてられてか、クラスの人気者的なポジションを取るようになった。
クラスの中での歌を創って流行させた。
エンターテイメント系のトップポジションからやがて、クラスリーダーシップを取るようになっていった。
新任でありながら、H先生の学級経営は上手だったのだろう。
クラスの一体感は、かなり強かった。
運動会には、大段幕を作ってみんなでクラスメイトを応援した。
みんなの応援におだてられて、マラソン大会でN君は、おそらく実力以上の力を出して優勝した。
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そんな一体感のあるクラスでも、いじめられっ子は居たけどネ。
でも、H先生は、それに対しても真摯に対応していた。
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この頃に、僕についたニックネームで、この歳になっても仲間内からは呼ばれている。
すなわち、僕のアイデンティティが創られ始めたのがこの頃だ。
自分というものに目覚めさせてくれたH先生にはとても感謝している。