平成24年度 埼玉県立中央高等技術専門校 空調システム科修了
    株式会社前川製作所 須田 光裕
  (平成25年4月入社)

 

 私は今、"ものつくり"の会社で仕事をしています。
 大学までは、ずっと文系の分野で学んできましたが、いざ就職活動を目前に控え、なんとなく不安な気持ちに駆られました。社会に出る前に技術・技能を習得し、確かな自信を持ちたいと思い、大学を卒業した後、埼玉県立中央高等技術専門校、空調システム科へ入校しました。

 2年間の学校生活では、5つの国家資格の取得に挑戦しました。専門的な言葉も多く、夜遅くまで勉強が続き大変でしたが、クラスメイトとも励ましあい、毎日楽しく勉強することが出来ました。
 また、実技習得の実習では、工具の取扱い、電気の測定、銅管の溶接など、繰り返し練習を重ねました。社会で働くようになった今、これらの技術専門校で過ごした日々を懐かしく感じ、ここで学べたことに心から感謝しています。

 就職活動では、技術専門校での経験を活かせ、海外でも活躍出来るような会社を希望しました。先生と何度も相談しながら会社案内などを見て、業務内容や会社の目指している方向性をもとに、ここなら働いてみたいと思う会社を受けました。
 そして、株式会社前川製作所という"ものつくり"の冷凍機製造企業に内定をいただき入社しました。

 マエカワは、入社してから3年目までは、全員が社員寮で生活をしています。現在、私も寮での生活をしています。ひとつ屋根の下で同じ釜の飯を食べ、楽しい毎日を送っています。
 マエカワは、人を大切にする社風があり、一緒に生活することにより社員同士の繋がりができ、一体感が生まれます。"ものつくり"は、人に蓄積された経験や熟練された技能が必要ですので、社員同士の良好なコミュニケーションと結束力は製品の出来に大きく影響します。
 
 現在は、冷凍機の心臓部である圧縮機を作る工場に勤務しています。マザー工場といって、ここで作ったものを国内、国外へ輸出します。
 今は学生の頃とは違い、給与をいただきながらの勉強の毎日です。先輩からはいつも厳しい言葉かけがありますが、早く1人前になろうと努力を続けています。

 失敗して反省することもたくさんあります。何でもこなしてしまう大先輩からこんなことを言われました。「失敗はしてもいい。だが、同じ失敗はするな。」これが仕事をしていく上で非常に大切なことだそうです。私は、失敗は早く仕事を覚えるための近道だと思います。

 今は、常に仲間とともに技術の習得に挑戦し、毎日が充実しています。"ものつくり"は、人をつくることでもあると思います。就職活動中のみなさんも失敗を恐れずに"ものつくり"に挑戦してみませんか。

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