前回の日記を書いていたら、原っぱの記憶が結構なつかしくなってしまった。
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子供の頃の東大宮。
結構、そころじゅうに何にも使われていない土地というものがあって、
それが、いわゆる原っぱだ。
家、3、4件ほどの広さで、草ぼうぼう。
生えている草はさまざまだが、小学校低学年の頃は、葛(クズ)が全盛だった。
葛というのは、蔓状の草で、手のひらより大きな葉っぱで、かなり繁殖力がある。
蔓の太さも7,8mmくらいで、手でちょん切ることがかろうじてできるといった強さ。
蔓は、原っぱの上を茂り、高くは子供の背の高さくらいまで蔓の山をつくる。
葉っぱは、山の表面に茂るので、その下は、子供が通れるほどのトンネルになってたりする。
トンネルをたどって、少し空間を見つけて、葛の葉の下の秘密基地。
シークレットベース。
近所の子供らと集まった。
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僕はといえば、近所の子供らと遊ぶこともあったが、一人遊びも好きで。
一人で葛の原っぱで遊んだり。
炎天下もへっちゃら。
虫取りが好きだったが、原っぱには、バッタとかも多く、大きなショウリョウバッタを発見したり。
そんな一人遊び。
でも、原っぱでの虫といえば思い出すのが、シロコブゾウムシ。
シロコブゾウムシというのは、体長2Cmほどになる、日本のゾウムシの中では大きめな種類。
その名のとおり、白い色をしていて、硬い外骨格に覆われ、羽は退化して飛べない。
これが、なぜか、葛の葉に大発生したことがあった。
で、子供の頃、こいつが気に入って、虫かごいっぱいにつかまえたりした。
むしかごで、うようよと、この虫がうごめいてるのは、さすがに周囲の大人に気持ち悪がれた。
子供の頃以来、てんで見たことのない虫だ。
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そんなのを思い出した。