高校でも、今後キャリア教育の義務化というニュースが新聞の一面に出ました。
親世代にはこのような教育はありませんでした。「進路指導、道徳教育とは違うのでしょうか?」という質問を多くいただきますので、改めて文部科学省が提言している「キャリア教育」を説明してみます。

 キャリア教育の定義は、文部科学省のHPで閲覧できます。
 私が一番重要と考えることは、「個々人が生涯にわたって遂行する様々な立場や役割の連鎖及びその過程における自己と働くこととの関係付けや価値付けの累積」という表現です。

 この意味を文部科学省では、簡単に言えば、「子どものときは、家の手伝いをしたり、学校での様々な役割があります。また、就職したり、結婚することによってまた新たな役割が生じます。さらに、地域社会とつながる中で、様々な役割を果たしていかなければなりません。
 すなわち、人は生まれてから死ぬまで様々な役割や立場を担いながら生活していくということです。」と伝えてます。

 ということは、家庭でも様々な役割を明確にして子どもの成長のために、体験を積むことを意識するということです。

 また、「『児童生徒一人一人の勤労観、職業観を育てる教育』としてキャリア教育は、学校の全ての教育活動を通して推進する。各小・中・高等学校において活動相互の関連性や系統性に留意しながら、発達段階に応じた創意工夫ある教育活動を展開していくことが必要。」とも表現しています。

 一口に職業観といっても、働いたことのない子どもが身に着けることは難しいのですが、世の中の仕事を家庭で話すことや、親自身の職業観を子どもに伝えることもキャリア教育といえます。