様々な企業の方から「魅力的な学生像」というものを伺います。
色々の表現の仕方はありますが、業界や職種が違っていてもどうやら基本のところでは同じように思います。

 それは、「前向き」「一生懸命」「素直」ということではないでしょうか。
 実は、この当たり前のことを置き去りにして「就職活動のノウハウ」に走る学生が就活迷路に入っていきます。

 就活迷路の中で「これから伸びる企業は?」「安定している」「福利厚生がきちんとしている」というある種の条件や表面的なブランドを追っかけてしまうのです。
これを追いかけると企業側としては、あなたがこの会社で貢献してくれることは?と学生と会社の話が微妙に噛み合わなくなるのです。

 学生が就職活動を始める時には、まず社会・企業に対して素直に好奇心を持ち、前向きな姿勢で、目先のこと、損得よりもまずは、やらなければならないことをやるという一生懸命な姿勢を持つことからスタートしてもらいたいのです。

 そのために親が出来ることは、子どもの成長過程でがんばったこと、一生懸命に取り組んだこと、前向きになったことを思い出して、問わず語りに「あの時の頑張りは凄かったね」「言われずにも自分からコツコツやったね」などと我が子の気持ちを前向きにする支援です。

 就職活動はどうしても気持ちが後ろ向きになりがちだからこそ、親が素直に前向きになることが一番の応援です。
 また、就職活動が饒舌な会話や表面的な明るさ等で決まる訳ではないことも伝えてあげてください。もっと見えない「意欲」を探るのが企業人事です。