たけじろう一家がこちらに来たのは2007年の春。あっという間に2年が経ちました。

 <もう2年だって、早いねぇ>

 こちらの生活を始めたころ、ことさら”のんびり感&幸せ感”を感じたのは、私たちが一番イイ季節にオランダに来たからかもね。そう「春」は花やみどりが一斉に芽吹きだし、動物の赤ちゃんたちがいっぱい産まれる、とっても幸せな季節です。

           

         <運河でスイスイ、おかあさんといっしょ。>                      

日に日に夕方が長くなり、今でもpm8:00ごろまでお日さまが照ってるので、ついつい庭でビールだワインだ、ってことになっちゃうのよね・・(^^♪

          

         <現在午後8時。でもこんなに明るいのだわん>     

 6月ごろになると、ちょっと”梅雨”みたいな雨がちの肌寒い日が続き、7月は「もうひといき、暑くなって!」と思うような短い夏が来て、8月の中旬からはもう寒くなってくる、という”夏服”の出番の少ないオランダです。

 9月10月になると、また紅葉のきれいな”実りの秋”がやってくるけど、11月から3月までは、長くて暗くて寒〜い冬・・。

 <この写真は、もうおなじみね・・>

 春がことさら嬉しいのは、この長い冬の後だから。お花や緑が色鮮やかに、一気に”爆発”するのは、短い間に植物が命がけで種を存続させるため、とこのごろやっと気づいたたけじろう。

         

             <八重桜も、勢いあります>

 でもね、春以外でもやっぱりこの国には”幸せ感”が漂ってる気がするのよね、何でかな〜??とフシギでならないたけじろう。そのわけを考えてみましたの。

?,い燭襪箸海蹐?ムダな自然がいっぱい

 

<ただの空き地・・犬のフンがたまにキズだけど>

  <お散歩だけでも、気持ちイイ>

             

        < お気に入り自転車道、緑に染まってしまいそう・・>            

”ムダな”というのは”一文にもならない”という意味で、いわゆるオカネは生み出しそうもないがきもちイイ、という緑がとってもたくさん。芝刈りして虫を駆除して林の枝はらいして下草刈りして落ち葉そうじして・・(これは前にネタにしたよね)いつもいつもたくさんの人が働いてる。「税金」ずいぶん使ってるよ、こりゃ。

         

           <芝刈り車、よく働くクルマです>

ムダな緑はきもちイイ」とみんなが思ってるってこと、やっぱりオトナというかスゴイのだ。

?△い燭襪箸海蹐?ニヤケちゃうものがいっぱい                             

<水から上がって草地でえさとり、見える?虫じゃないよ、鴨のヒナ>

 見ると一番ニヤケちゃうのは、やっぱり動物のベビチャンたち。そのほかおとなの動物でも思わず「フッ」と笑っちゃう子たちがいるぞ!運転注意!!

           

<うさぎはいっぱいいるけれど、近くによるとすぐに逃げちゃう。残念!>       

  

<この子たちもなんか、可笑しい>

 <こんな子たちもいるし・・・>  

 オランダ人はいつも「モーイ(mooi)=キレイ・カワイイ・イイネ」とか「ルーク(leuk)=タノシイ・スゴイ・イイネ」とか言ってばっかりいるんだけど、とにかく明るくて楽しいのがお好き。「調子がいい」とか「合理的すぎ」なんて悪口言われたりもしてるけど、愛想のいいオランダの人たちを見てるとやっぱり楽しくなってニヤケてきちゃうよたけじろう。

             

       <これは「女王の日」にバンド演奏した人たち、お疲れさん>           

?D?にはパパがいっぱい 

 オランダ人のちっちゃい子どもたちは、とびっきりかわいい天使ちゃん。で大人たちがなめるように(!)かわいがって育ててる。去年のユニセフの調査では「世界で一番幸せな子ども=オランダの子ども」という結果が出たって、これ言ったっけ?

 特にパパたちが昼ひなかから、公園にもスーパーにも犬の散歩にも学校の送り迎えにも、大活躍。さーてはこれは、かのワークシェアリングのたまものだな。4:30に帰っちゃうだけじゃなかったか。勤務時間メチャ少ないゾ!

「勤務時間短かったら、給料へっちゃうじゃん。」と日本人の諸君は思うだろう。そう、彼らの給料は多くはないし、物価も税金も高い。だからほぼみんな共働き、だけど長くは働かない。なんでもフルタイムより少なめに働いたほうが、税金が得なんだってー。なんとアタマイイ税金制度!

 それにここじゃ、お金がいっぱいあったって買いたいものは少ないし、(つまりいいもの無いんだよ・・・)お金がなくたって楽しめるし・・だって、溢れるほどの緑も花も、心癒されるカワイイものたちも、みーんなタダだもーん。

ちなみに学校も幼稚園も無料です! 医療費も。医療保険料は高いけどネ。

 

<歯医者さんのデスク。レントゲン写真をPCで見ながらの治療は、かなりハイテク>

 つまり「幸せはモノじゃない、ココロのうるおいだ」とみんなが思ってるこの国って、やっぱりオトナでスゴーイ!

 なに?おいしくなくてダサくて退屈でつまんない??そうとも言うが・・いんにゃ、これが人間らしい生活というもんじゃ。

<おいしいもの、ときどきあるし->

 こーんなストレス・フリーのオランダだけど、去る4/30の「女王の日」に大惨事が起こったの、日本でも報道されたかな?この日アペルドールンという町を訪問した王室一家が乗り込んだバスの近くに、一台の車が暴走してきて、つめかけてた市民の列につっこみ、8人が亡くなって多数負傷!!アキハバラにも似たこの事件に、オランダ中は豚インフルよりも震えあがったのだよ。

 死亡した犯人は38才の男性。その直前にリストラされて住むところも無くしてたんだって。あぁエコノミッククライシス!オランダよお前もか・・・・

 

PS.豚インフルについて、こちらの人たちは極めて冷静。ある友人などは

「あの騒ぎは、アメリカの製薬会社があおってるのよ。ワクチンで儲けるためにね。パンデミックなんて、あるわけないわ!」

なんて言ってるよ。とことんアメリカ嫌いなヨーロッパ人なのでした・・・