2010年10月の記事一覧

Tot ziens !

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いよいよオランダの秋も深まり、たけじろうのオランダ生活も最終週となりました!わーお。

お世話になった方々と、お別れのコーヒータイムにつぐコーヒータイム。オランダ人に会うたびに、すかさず聞いておりますたけじろう「最近オランダどうよ?」   

          

<この前お茶しに行ったRさんのお宅。かわいく飾ってホテルみたい・・>

          

  <しかも例によって、見てよこのキッチン。またしても無使用疑惑!?>

 一様に返ってくる答えは「うーん、昔のほうがよかったねぇ。80年代くらいには社会保障ももっと良かったしねー。」

 確かに”自由と寛容”を誇りとし、移民をたくさん受け入れてきたこの国にも、移民排除の動きがじわじわと・・・ああ、これもエコノミック・クライシスの影響か。 

          

 <ティルブルグのモスク。わが町にはイスラムの人々もたくさん住んでます>

 それでもしつこくたけじろう「でも82%の国民が、自分は幸せだと思ってるっていうじゃん?」

「それはそうよ、幸せよ。アフリカやアフガンを見てごらん。安定した社会で、ちゃんと食べていけるんだから、私たちはほんとに幸せ」・・・ってそういうこと???

 ヨーロッパは陸続きでいろんな国がひしめき、アフリカともつながってるから、外国の情報はたっぷり。途上国への支援活動や募金もとっても多い。なるほど「82%の幸せ感」ってそういうイミもあるんだ〜。

 でもね、”時間”と”空間”と”自然”がたっぷりあって、それなりに先進的で、ブランド品やおいしいものやお金はあんまりないけれど、家族がにこにこ仲良しでおうちが居心地よくって、町には会話とジョークと笑いがあふれてて、、、そんな国はやっぱりどう見てもハッピーだよね。

          

<それにしても、この食のシンプルさはいったい・・。

定番チョコスプレーのせパン。ある日のランチはこれとチーズと紅茶のみ・・>

 

 それともう一つ、こちらに来てる日本人が一様に言う感想は、「ここは気楽だ〜」

 たけじろうも実感!何が楽って、この「ヨーロッパ的個人主義」 こんなに楽なもんはない。なにしろ「人さまに何て思われるか」とか「世間をお騒がせしました」とか「上司が帰るまで帰りにくい」とか、そういった感覚はまったくゼロ。これがスッキリ楽ちんなんだなぁ。

<その代わり、危なげな運河にもたいした柵はありません、自然のまんま。

自己防衛ってことで子どもは全員、水泳のディプロマ(免許)取得がマスト!>

 みんなが「個人」として生きていて、それぞれの意見を持ちながら、うまくいくようにコミュニケーションし合い、困った時は助け合う。個人主義はジコチューにあらず。ケンケンガクガク時間かかるようでも、しがらみがないからけっこう効率的。みんなが自由に言いたいこと言えるってこと、これも「幸せ感」の重要ポイント!?

 と言うわけで、後ろ髪をギューギュー引かれながらも、これで「たけじろうのオランダだより」はおしまいです。3年半もの間、応援どうもありがとう!コメントや励まし、とっても嬉しかったです。何より力になりました。またいつかどこかで会う日まで、みなさんどうぞお元気で。

   Bedankt. Tot ziens ! (ありがとう またねー)

待てる人たち

  • 更新日:

 これが今から3年半前、オランダにきたばかりのたけじろうがびっくりした場所”ブルーナ” Tilburg heyhoef(ハイホフ)店。      

         

<”bruna(ブルーナ)”は、かの「うさこちゃん」の生みの親Dick Bruna氏の一族が経営している、オランダ全国ネットの、本&文房具一大チェーン店。>

 ここで驚いたのは、レジの店員さんが、ひとりひとりに対応する持間の長さです。

 その時のお客さんは7〜8才の少年。彼がは何かが買いたくて、レジカウンターへ。でも説明するのがむずかしいなー。

     

  <この子たちぐらいの年のころ、だったかな?(別人です・・)>    

 マダム風の店員は、目線を落として「あなたが欲しいのはこれ?それともこれ?」ちがう、ちがう、それもちがう・・・。やがて彼のうしろには長い列。

 それでもマダムは根気よく、「じゃー。これかしら??」すると列に並んでいた男性が「これこれじゃないか?」さらにそのうしろの女性が「ああ、うちの子はこれ使ってたけどあれじゃない?」てな調子で、やがて並んでいるみんながケンケンガクガク。

  <この子たちはちっちゃすぎー。でもきゃーわいぃから載せちゃおう!>       

 さて少年は、希望のものが買えたのか?それは記憶にないけれど、結果よりも何よりも、子どもだろうがなんだろうが、とことん時間をかけて対応する売り手がわ、主張する買い手がわ、さらに並んでいる人たちの自然体でのコミュニケーションに、わたしはびっくりアゼンとしたのだよ。

 これが、「この国はなんか違う!」とたけじろうが感じた、最初のシーンでした。

 それまでは、「何でも遅くて待たされて、不便な国だなー」と思っていたたけじろう、この日はじめて 「これってひょっとすると、”ひとりひとりの思い”が”効率”よりも重んじられている、ってこと??」と思い至ったのでありました。

 つまりは”利益”よりも”人権”が大切にされている、と言ったら大げさか ?

 でも実際、待つだけ待って自分の番になったら最後、とことん時間かけてもモンクなし。これって、気兼ねがなくていい気分。けっこう満たされる感じなんだなぁ。

           

 <こちらの子どもたちは、よく踊ってます。また無関係な写真でごめんちゃい>

 長ーい列ができてもあわてず急がず、「売ってあげる」といった風の店員さん。彼らの”人権”も、これまたそうとう守られてる。時にはコーヒー片手に悠々と接客し、「お待たせしてすみません」なんて、口が裂けても言わないし・・・

 そこであるときたけじろう、オランダ人の友達の多いわが子に聞いてみた。

「ねえ、こっちの人ってみんなすごーくよく喋るけど、聞くときはよく聞くよねー。」

そしたら彼女いわく、「ううん、人が喋ってるときは黙ってるけど、全然聞いてないんだよ。」だって!

「人権尊重」も、日常生活の中では「喋るだけ喋らせれば気が済むさ」っていうレベル?それでも、ないよりはましか??

別れはある日、突然に・・

  • 更新日:

酷暑の日本から戻って、はや一ヶ月。みなさま、大変ご無沙汰しました。(またか?)

戻ってみるとオランダは、もうすっかり秋でした。

今となってはもう日本も、秋真っただ中だと思うけど、こっちの秋は暗いどー。

  

<am.7:00でこの暗さ。日本もこのくらいだっけ?>

それでも彼らの”イベント大好き”は、変わりません。

先週セントラムであったのはレストラン見本市(のようなもの・・)"Tilburg Culinair"

 

    <有名レストランが軒並み出店>    <リーズナブルに飲んで食べて、御機嫌ヨ!>

 

またまた、彼らの”お花大好き”も変わりません。

お花屋さんだけでなく、スーパーにも必ず花が売ってる。きれいでしかも安いよ!?

   <売り場も広くて充実!>

  <店員さんたちもいい笑顔です> 

何かというとすぐ「コーヒー飲みにこない?」と、自宅にお招きの多いオランダ人。手みやげはお花が◎、お祝いも、愛のあかしも(#^.^#)お花は一番身近なギフト。

さて我が家にも、今なぜか特大の花束がありますの!!

           

            <オランダ風ブーケ。ゴージャズでしょ>

なんで??また誕日??

いえいえそれは違います。これは会社の同僚から夫へのフェアウェル・ギフト・・・

つまり恐れていたことが・・なんちゃってー。

   たけじろう一家、オランダ撤収決定!!日本に帰ります。

思えば早や3年半・・・気まぐれウェザーで、時々牛臭くて、緑ばっかりで、まったいらで、空がデカくて・・そんな気候風土が生んだ人々は、フラットでオープンで、屈託がなくて、愛想良しで、そのくせドライで、合理的で、言うことキツく本音で、よく笑いよく喋りよく飲み、バカデカくて、めちゃ明るくて・・ オランダはほんとにおもしろいところでした。

なぜか分らないけど住みやすい、この国のフシギを解き明かそうと始めたブログ。まだまだ書きたいことがいっぱいダ!続けるどー・・・と言っても残すところ、なんとあと一ヶ月。たいして更新できぬことは、読者のみなさんにはバレバレか??ともあれ最後まで、応援よろしくお願いしまーす。

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