2010年7月2日(金)韓国生涯教育研究所(NILE)の皆さんが、将来、生涯学習の推進で、埼玉県と 協力関係を築くことを踏まえて、視察にいらっしゃり、意見交換が知事公館で行われました。
■埼玉県教育局・加藤美幸主幹が司会進行を務めました。 =右は通訳の方=
本日は、皆さんがいらっしゃるということで、埼玉県の教育委員会と埼玉県国際課の担当、そして、プ ラスアルファで、埼玉県のマスコット「コバトン」と、生涯学習のマスコット「マナビィ」が来ています。と紹介され、登場!
コバトン、韓国のキレイなお姉さんにも、すっかり気に入られたようで、頭をなでなでされていた♪
■埼玉県教育局市町村支援部 中村英樹副部長より歓迎あいさつ
ようこそ、埼玉県へお越しくださいました。心より歓迎申し上げます。
埼玉県は718万人の人口を有し、日本の都道府県の中で5番目に多い県でございます。都市の魅力と共に 、豊かな自然が残されている県でもあります。
県内には古代、朝鮮半島から移り住んで渡来人が作った、高麗や新倉の地名が残っています。
日本と韓国は、経済・文化・スポーツなどに古くから交流の歴史を持ち、友好関係を築いてまいりました。
現在、サッカーのワールドカップが開催されておりますが、2002年の大会では、日韓共同での開催でございました。埼玉県にあります、「さいたまスタジアム2002」も大会の会場となりました。今回の大会では、残念ながら韓国・日本ともに決勝トーナメントの初戦で敗れましたが、韓国のイジョ ンス選手などが日本のチームで活躍しております。
本日は、この場でお互いに交流し、今後の生涯学習推進にとって実り多い機会になりますよう願っております。と語りました。
■韓国平成教育振興員 ベクウンスク政策本部長よりあいさつ
私は生涯教育に対して、28年間従事しております。
本日、来た22名は韓国の各地方から来ました。このようにお招きいただきまして、誠にありがとうございます。
また、二人のマスコットにも感謝申し上げます。
世界中にも生涯学習というところで、どうすれば良いものが学べるかが関心事となっています。生涯学習のことで色々、悩んだり政策を練っているところであります。
学習都市というシステムをもって、色々な事を行っています。
本日の訪問の前に聞いた話になりますが、埼玉県は2009年に全国生涯学習フェスティバルを開催し成功されているという事も聞いていますし、埼玉県生涯学習推進計画を基にした、社会での実現の為の、色々な事業が展開されていると聞いています。
韓国と日本は、生涯学習というところで類似性もありながら、違うところもあると思っています。本日の場で韓国と日本の両国の生涯学習の政策を学びあい、深い議論の場となればいいと思います。と語り ました。
■記念撮影
日本庭園で、コバトンとマナビィも入って記念撮影。
■埼玉県教育局 清水主席より、埼玉県の生涯教育プログラムや施策について
「生きる力と絆の埼玉教育プラン」は、憲法に基づく教育基本法の本県における教育基本進行計画です。
これは、埼玉県の全ての政策の総合的な計画である「ゆとりとチャンスの埼玉プラン」、それを踏まえて、教育の分野で作た計画です。
この計画は、5年・10年先を見越した計画で、平成21年からスタートして平成25年まで、5年間の計画です。
この計画は学校の教職員を始め、教育関係者が共通認識を持ち、創意工夫を重ね、実践に取り組む全ての土台となるものです。
また、県民の誰もが計画をわかってもらい、社会全体で教育に取り組むように 作ってあるものです。
「生きる力と絆の埼玉教育プラン」は、3つの観点から教育を進めます。
1つは、一人ひとりの学びと夢を応援する。
2つ目は、子供を認め、鍛え、育む。
3つ目は、県民の教育理論を結集する。
学校、家庭、地域、或いは、大学、NPO、企業など全てのものが教育に参加するということです。
そして、基本目標に、埼玉県は、生涯学習とスポーツの振興ということを大きな柱としています。
その中で、生涯を通じた多様な学習の振興、或いは文化・芸術・創造文化の継承、地域スポーツの振興 というのを我々の課では担っております。
主に、「元気プラザ」が、私達の所管している施設で、青少年の体験活動を主に実施しています。など と、伝えられました。
■全国生涯学習フェスティバル2009の説明
『まなびピア』は「学ぶ」と「ユートピア」を足した造語です。
21年前に千葉県で始りました。これまで、8回目に行われた福岡での114万人の参加者で一番多かったんですが、埼玉県はそれを大きく 超えて224万人の参加があり、フェスティバルには、秋篠宮殿下・秋篠宮妃殿下もご臨席された事なども 、伝えられました。
その時の様子はこちら。
■韓国の生涯学習について
2008年に準備期間を経て、2010年の今年になってから、発展期になっているところです。
事業の重点課題としては、「生涯学習街づくり」というのが一つと、「生涯学習のリーダー養成」「学 位課程」があります。
自由に生涯学習プログラムを受講できる「生涯学習受講権」を導入。
個人の学習レベルや環境などを考慮した、注文型教育支援をし、住民達の学習への参加率を高めています。
今までは、地域の特性や、住民のニーズなどが繁栄されていないというのがあったので、今度、開設さ れる生涯学習プログラムを転換するきっかけがほしかったというのが背景にあります。
運営体制でいうと、区と、教育サービスに分かれています。
その区の中には、生涯学習課というのがあ り、事業を総括するところです。区の下の行政区域(日本で言うと市町村)もあり、そこでは、事業を PRしたい、そしてバウチャーを分配したり発行したりしたいということになっています。
事業の成果は、バウチャーを発行したのが2099枚で、申請科目としては、382科目である。バウチャーを 申請した方が2066名です。参加したい人は増加しているが、限られた予算の中でやらなくてはならないのが現状です。とも、話していました。
■質疑応答
埼玉県質問:今日の参加者を見ても思いましたし、資料の中にも2066人のうち、1884人が女性だという ので、韓国の方は女性の方が多いなという印象を持ったのですが、なぜでしょうか?
韓国応答:日本ともあまり変わらないと思いますが、やはり男性の方は、家庭があり仕事して稼がなく てはならないので、仕事をしている、事業に参加した181人の方もほとんどが高齢者です。
旦那様が仕事 に行っている間、時間のたっぷりある主婦達が参加する率が高いのです。会場の女性からは笑いが・・ ・。
韓国質問:フェスティバルには色々な団体が参加されたと思うが、NPOの団体がどんな団体だったか と、そのフェスティバルの中で、どんな役割をしたのかを教えてほしい。
埼玉応答:主に、子育て関係のNPOが、生涯学習見本市というところで、自分達が日頃、地域で子育て支援をしているようなことを発表したり、参加者の子供を面倒みたりという保育をした。ボラ ンティアにはチラシを配ったりをしていただいた。また、環境関係のNPOも参加して環境の取り組みを発表したところもありました。
韓国質問:NPO団体がフェスティバルに直接、企画や運営に参加されたわけではないのですか?
埼玉応答:県が主体となっているメイン会場では、先ほどの発表や保育をしていただいたが、このフェスティバルは、県内全域で行われていて、其々の地域でやっているNPOの活動も、この参加事業とし てやっていただいたので、その参加事業は、各団体が企画運営をしました。
たくさんの意見交換をし、知事公館を後にしました。
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会場には、【彩じまん】で資料提供し制作した、「まなびピア2009」のパネル展示もされました。
この日は、華やかに楽しく迎えたいのでという事で『コバトン屋』がグッズの展示販売を行いました♪
上田知事と語る埼玉自慢ブログ【彩じまん】編集部・木原真弓
韓国生涯教育研究所が、埼玉県を視察。コバトンとマナビィがお出迎え!
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