2010年7月10日(土)埼玉県県民健康センター大ホールで「埼玉県青少年 夢のかけはし事業〜一流のプロフェッショナルに会いに行こう〜」が開催され、今回は、WBA世界スーパーフェザー級チャンピオ ン内山高志選手の講演会が行われました。
講演会では、ご当地芸人「キングダム」が司会進行役としてアシストしました。
■塩川修埼玉県副知事あいさつ
青少年夢のかけはし事業は、宝であります児童生徒さんがしっかりと自分を磨いていただいて、光り輝く宝に なってほしいという思いでおります。
本日は、夢の実現に向けてチャンピオンからお話いただくことになっております。
内山選手は春日部市の出身であります。花咲徳栄高校でボクシングを始め、拓殖大学を出て、平成17年 にプロデビューをされましたが、一度24歳で、ボクシングを辞め地元に帰りましたけれども、1年後 にまた改めて、プロボクシング界に入りなおして、プロになられ、このデビュー後は30歳で、ご存知の通り、WBA世界スーパーフェザー級チャンピオンになったわけで、まさに不屈の精神であります。
ノックアウト率が8割という、ボクシング界に旋風を巻き起こしています。ノックアウト・ダイナマイ トとボクシングファンからは言われております。
とにかく、児童生徒の皆さん、今日をきっかけに自分の夢を発見し、夢に向かって努力し、将来、このふるさと、そして埼玉、日本、世界で活躍していただけるような立派な人になってほしいと思っており ます。
■司会進行役・ご当地芸人「キングダム」登場
中野光太:塩川副知事は、大学時代にボクシングをやっていたと聞きました。
大橋隆太:あの、塩ジーがですか?
中野光太:塩ジーって言うなって言われてます。
すみません、後で土下座させて頂きますんで・・・。と、場を和ませました。
キングダムは自分達が、先日、上田清司埼玉県知事から「勝手に埼玉応援隊」の任命を受けたことを話し、本日の講師「内山高志選手」は、プロゴルファーの石川遼選手や、のだめカンタービレの作者、二 ノ宮知子さんも任命されている「埼玉応援団【愛称:コバトン倶楽部】」という任命を受けていること などを紹介。
■WBA世界スーパーフェザー級チャンピオン内山高志選手の入場
内山選手のテーマ曲が流れる中、チャンピオンベルトを肩に掛けて、内山選手が客席後方から入場して きました。かっこよすぎです!!
そして、これがチャンピオンベルトです♪
■内山高志選手講演会
現在、WBA世界スーパーフェザー級チャンピオンの内山です。
今日はお忙しい所、話を聞きに来てくれてありがとうございます。と、あいさつがあると、小さいお子さんから可愛らしい声で「はい。」と返事があり、内山選手も思わずニッコリしていました。
ボクシングというのは、2本の腕だけで相手と殴りあうスポーツです。
ただ、ちゃんとルールがあるので、一方的にいじめたり、喧嘩とかではなく、ルールに基づいているスポーツです。
僕がボクシングを始めたきっかけは、中学のころサッカー部で、レギュラーになりたいとか思ってやっていたんですが、あまり上手くなくて、その前に野球もやっていたんですが、あまり上手くなくて、運動神経もあまりよくなかった。
そんな時、たまたまテレビでボクシング(辰吉丈一郎が世界チャンピオンだった頃)をやっていて、ボクシングがカッコイイなと思った。
当時、自分は体が小さかったので、大きい相手とかにも全然、敵わなくて、強くなりたいなと思ってボ クシングに興味を持ち、友達の誘いで、ボクシングの強い、花咲徳栄高校に入ってボクシングを始めたことなど、普通の少年だったことから、挫折時代など、共感できる内容の話しをしてくれました。
その後も、辛く、地道な練習を重ねていった高校時代の話や、大学時代の悔しい思いなどを乗り越えて きた事などを、わかりやすく話して、子供達も聞き入っていました。
夢の実現に向けてという事では、僕は今、世界チャンピオンにはなりましたけど、ボクシングを15歳から始めて、今年31歳になります。世界チャンピオンになるために、15年間かかったんです。
アマチュアは、24歳までやっていました。アマチュア時代は、オリンピックが目標でしたが、ちょう どオリンピックの予選が24歳の4月頃だった、その時はサラリーマンをやっていたので、オリンピッ ク最後に出られなくて、「もう、いいや!」と完全にボクシングを辞めていた。
その後、25歳の時、サラリーマンやりながら、プロボクサーの友達の試合などを応援しに行っているうちに、「自分は、ただ仕事に行くだけ・・・」、プロの友達や後輩などの試合を見ていて、みんな凄 く頑張ってるなというのが伝わってきた。
今の自分の状況がもったいない様に思えてきて、やっぱりボ クシングやりたい!という気持ちになって、サラリーマンを辞めて、今のワタナベジムに入った。
その当時、父親はプロに入ることを反対していたそうで、「やるなら、一人暮らししてやれ!」といわれ、スーパーの半額シールを待って買い物をしていた・・・などの話も飛び出した。
プロ2年後に東洋チャンピオンになり、スポンサーがついてきて、やっと普通の生活ができるようになってきた。という夢の実現のために苦労したことなども語ってくれました。
その後、東洋チャンピオンの防衛を5回して、今年の1月で世界チャンピオンになったそうです。。。
世界チャンピオンになるために、やってきたことは、当たり前ですが、練習を毎日やること、もちろん 、それだけではダメだし、常に「あいつに勝ちたい!」や「チャンピオンになりたい!」という目標をもっていなければダメなんだ! 自分に妥協せず、気持ちに負けない努力をしてほしい。あきらめない で頑張って!そして、挨拶をしてください!親を大切にしてください!友達を大切にしてください! いじめを絶対にしないで、いじめられていたら助けてあげて!と、力強く語ってくれました。
■プロの技 披露
バンテージを巻いています。
トレーナーの佐々木さんを相手に、プロのミット打ち。
動画でどうぞ。 瞬き禁止ですよ!とにかく音も凄い!!
■ミット打ち体験
ミット打ち希望の、子供達が世界チャンピオン内山選手にパンチ!
ボクシングをやっている子達も結構、来場していました。
内山選手が、子供もたちとのミット打ちを終えて、僕は高校生からやって、世界チャンピオンになれたんだから、小学校からやっている子達がとても楽しみだと、感想を述べていました。
■WBA世界スーパーフェザー級チャンピオン内山高志選手への質問コーナー
たくさんの子達が、内山選手に質問を投げかけました。
「重いパンチはどうやって打ったらいいですか?」などの問いにも、トレーナーを相手にやり方を見せながら解説して、一生懸命、指導してくれていましたよ。
女の子からも「引退した選手も含めて、戦ってみたい相手は誰ですか?」という、とってもいい質問に対し「もし、同じ階級とかであったら、モハメド・アリとかマイクタイソンとかと戦ってみたいですね 」と答えた。
また、「憧れている選手はいますか?」の問いに、内山選手は「尊敬している選手はいますが、憧れている選手は特にいないです。やっぱり僕の場合、誰かに憧れてやるというのではなく、自分が最終的にどのくらい強くなっているか、自分の強くなった姿を想像してやっているのでないですね。」と、どこまでも カッコイイ、チャンピオン。
「山で熊に襲われても、勝てる自信はありますか?」の問いには、「それは、世界チャンピオンなんで 熊にも勝っちゃうと思いますよ!」と、チャンピオン!さすがだっ!!
■内山選手を囲んで、記念撮影
■子供達の花道を通って、内山選手が退場
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講演終了後、内山選手に「熊に勝てるか?」という質問をしたナナちゃんは、熊さんの形をしたサイン色紙を持って、内山選手を出待ちしていたが、あきらめて「キングダム」からサインをもらっていました。
キングダムとしてサインするのは初めてだと言い、色紙に「初サイン」と書き込んだ・・・。
一緒に、はいポーズ!
そしたら、何と、内山選手が・・・。
可愛そうに、本当は内山選手に熊ちゃんの色紙でサインしてほしかったのにね・・・。残念!!
普通の色紙にサイン、そして、記念写真!
でも大丈夫、キングダムもブレイクするよ♪
そして、大学時代ボクシングをやっていたという塩川副知事も、内山選手を待っていました。
念願の2ショット写真!
一緒にチャンピオンベルトを持たせていただき、感激していた塩川副知事でした。
そして、その後、キングダムは、塩川副知事に対し「塩ジー」と言った事を詫びるために、土下座したのであった・・・(笑)。
上田知事と語る埼玉自慢ブログ【彩じまん】編集部・木原真弓
埼玉県青少年夢のかけはし事業・世界チャンピオン内山高志選手講演会
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