平成20年度埼玉県伝統工芸士認定会が行われました

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9月19日(金)13:30より埼玉会館・会議室において埼玉県伝統工芸士認定会が行われました。




埼玉県伝統工芸士認定は県指定の伝統的手工芸品の製造に従事している技術者を対象に行われ、中でも高度な技術・技法を保持する方に「埼玉県伝統工芸士」として認定する委員会です。

審査は県指定伝統的手工芸品の産地組合の組合長から推薦のあった候補者について、人物及び作品を審査します。当日は技術者の方々が出席して、製作した作品の説明や質疑に応答します。平成20年度の埼玉県伝統工芸士認定証交付式は11月13日に開催予定です。

候補者の方々にお話しをお聞きしました。
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● 熊谷染・・・淺野 絖子さん
熊谷染の手描き友禅・訪問着は糸目がとても大事で色が滲まないようにする役目だそうです。そしてぼかしを入れて柄が立体的に見えるようにしたりし、デザインからすべてを行うそうです。着用してしまうと帯で隠れてしまう部分にも手を抜かず柄を施しているのも特徴です。




● 秩父ほぐし捺染・・・国本 勝利さん
縦糸の上に染料のついたハケで刷り、色を重ねて染色していき、仮織りの横糸を抜き(ほぐし)ながら織る事で「ほぐし捺染」と呼ばれているそうです。生地に裏表がないのも特徴で、作業としては色むらが出ないようにするのが苦労するそうです。




● 秩父銘仙・・・浅見 光一さん
初期の糸染加工に加え、ほぐし加工の技術を取り入れているのが「秩父銘仙」。糸がよれないようにする点が難しいそうです。今回は昔から人気のある「十字かすり」模様の織物がとてもきれいでした。




● 越谷甲冑・・・関根 茂さん・森 英之さん
甲冑は金工、漆工、皮革工芸、組み紐の技術などあらゆる技法を集大成したのが、甲冑の特徴だそう。
関根茂さんの甲胃は和紙(すいた紙)をチップ状にし正絹の糸でつなぎあわせて、首の部分を覆う所を作成します。実物大でなくても細部にこだわった作品。
森英之さんの甲冑は鎌倉時代の菊一文字をあしらった源平時代の厳星(いがぼし)兜でポピュラーなタイプだそう。本金メッキ仕上げ24kgp。




● 春日部桐箱・・・遠藤 洋一さん
桐は、軽く湿気に強く、防カビ・防虫の効果があり、大切なものを保管するのに適しています。表面を焼いて仕上げているものを提示していました。バナーで焼き上げるので火の加減が難しく、特に端の部分などは硬さが違うので仕上げが難しいそうです。





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実は今回、【彩じまん】編集部の中邨と木原は認定会が開催されている事を知らなかったのですが、たまたま別の打ち合わせで埼玉会館に立ち寄っていたところ観光振興室の荒井室長さんとバッタリお会いして認定会の開催を聞きました。これはお話を聞きたいという事で開催直前の緊迫ムードの中、飛び入り取材をさせて頂きました〜。


この日は取材予定が無かった為、カメラの充電が切れてしまっていました。臨時に携帯のカメラで撮影をさせて頂いたことをお許し下さい・・・。

今後はバッタリ取材も想定してカメラの状態も万全にしておきます!という事で言い訳、及びお詫びを書かせていただきました。


本当にご協力いただきましてありがとうございました。




上田知事と語る埼玉自慢ブログ【彩じまん】編集部・中邨、木原

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