2009年3月20日、埼玉県桶川市出身の俳優・本木雅弘さんに「埼玉県民栄誉章」の贈呈式が行われました。
本木雅弘さんは第81回米アカデミー賞において外国語映画賞を受賞した「おくりびと」に構想段階から携わり主演を務めました。埼玉県では功績を称え県民栄誉章を贈ることとし、贈呈式はさいたま新都心駅前・コクーン新都心2階にある映画館「MOVIXさいたま」で上映されている「おくりびと」公開中の映画館で一般のお客様を前に行われるという珍しい形での贈呈式となりました。
上田知事・深井議長・コバトンが待つスクリーン前に本木雅弘さんが登場!
同日の午前中には地元桶川市の「べに花ふるさと館」で1200人が集まる中、桶川市民栄誉賞が贈られました。
■上田知事あいさつ
文化や私生活そのものが異なる海外でこのような評価を受けたということに日本人のひとりとして誇りに思いますし、また桶川市出身の埼玉県民であることがなお嬉しい。
本木さんが世界のスターとして羽ばたいていかれることを益々期待するところであります。これからも日本の映画界、そして世界の映画界を背負うスターとしてこれからも頑張って頂きたい。
そして埼玉県民の中で最も活躍された人に贈る、埼玉県民栄誉章を贈呈する機会を頂いた事に改めて感激しています。と挨拶されました。
■深井議長あいさつ
この秋から3年にわたり、NHKで放送される「坂の上の雲」で主役を務めると伺っています。アカデミー賞を受賞した本木さんの演技は誰もが注目をするものと思います。このドラマを始め、今後の県民の皆様に大きな感動をもたらしてくれるような素晴らしい活躍をされますことをご期待申し上げます。と挨拶されました。
「埼玉県民栄誉章」のタスキを掛けたLLサイズのコバトンが贈られ、「お子さんのいらっしゃる本木さんには特別にと・・・」Lサイズコバトンがもう2つ贈られました〜♪
■本木雅弘さんからメッセージ
私は個人で頂いた訳ではないのに、これだけ皆さんに褒めて頂くのはくすぐったい気持です。作品賞という事で皆さんからエネルギーを頂いてその力が追い風となって到達したと実感しています。そして桶川市で頂いた賞と掛持ちで埼玉を久しぶりにゆっくりと動いています。
そして、この映画館で作品を観て頂いた皆さんの前で頂けるというのは喜びも一入。
この大宮は、まだ桶川には映画館がなかった中学生の頃、メル・ギブソンのマッドマックスなどを大人になったような気持ちで大宮まで観にきたりしていました。その頃には、もちろん自分がスクリーンの中に存在するという事は想像もしていませんでした。
そしてその後、15歳で上京し今日に至りますが、その間にも良い意味で埼玉の目が光っているというような気持ちもあり、ここまでやってこれたと思います。
これから先、アカデミー賞受賞の重みを背負っていくプレッシャーもあるかと思いますが、上田知事の座右の銘で「疾風に勁草を知る」。強い風が吹いた時に、それにも挫けない草のように、どのような逆境に負けない、何度でも自分の地の足を確認しながら地道に役者道を極めていけたらと思います。と語りました。
コバトンを抱きながら固い挨拶で不釣合いになってしまいました・・・と、苦笑いをしていました。
■本木雅弘さん囲み取材
実は今日はアカデミーに行った時と同じスーツで来たんです・・・と本木さん。
今日は桶川と県民栄誉章と続いて、アカデミー賞から次の日の忙しい流れが気分的に似ています。
「おくりびと」を色々な形で喜んでくださるというのは、押し寄せてくるくらいに伝わってきます。それは何度何十回何千回も言われる「おめでとうございます」という言葉は本当に噛みしめる様に受けとっています。
「おくりびと」というのが一つの結論ではなくて、何か皆さんの方法が開ける時のきっかけになってもらえれば作品冥利に尽きると思います。
全世界的に不変的な興味を持って頂ける「死」ということがテーマだったという事が何よりも大きな力だった。
◎県民栄誉章の受章については、
オリンピック選手の方々、若田さん、宮崎駿さん、浦和レッズの皆さんと自分が並んでいいのかな〜と恐縮しながらも感激と語りました。
◎地元からもらった二つの賞は本木さんにとってどんなものでしょうか?
一番の親孝行になりました。今回の出来事で非常に無口な父親から非常に短い手紙を頂いた。「最高の幸せをありがとう」というだけでしたが最高の親孝行ができたということが一番でした。
◎最後に! 野球の日本代表がロスで戦いますが、同じロスでという事で一言お願いします・・・。
奇跡が起こるロス!と一言。
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※「県民栄誉章」について
1984(昭和59)年に制定され、世界的、全国的な文化の向上に貢献し、社会に明るい希望を与えて県の名を高め、広く県民に敬愛されるみなさんに贈呈。これまでに13組が受章。
【埼玉県県民栄誉章】最近の受章例
・2007年 浦和レッドダイヤモンズ(サッカーACL優勝でアジア制覇)
・2003年 宮崎駿さん(「千と千尋の神隠し」で第75回米アカデミー賞長編アニメーション賞)
「埼玉県民栄誉章」ページ
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コバトンはモックンを“ガン見”していた!! =証拠写真=
仕方ないよネ。カッコよすぎだもん・・・コバトンの気持ちがわかります!
上田知事と語る埼玉自慢ブログ【彩じまん】編集部・木原真弓
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