「川の再生」モデル箇所を上田知事が訪問

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埼玉県では平成20年度を「川の再生元年」とし、水辺再生100プランに着手しました。100プランの中からモデル5箇所を選定し、2年間の短期間で目に見える効果を出すことを目指しています。
川の再生モデル箇所現場

2008年12月6日(土)、川の再生モデル箇所を現場主義の上田知事が訪問しました。

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AM10:00〜から、モデル箇所のひとつである藤右衛門川(さいたま市南区太田窪)に、川口市岡村市長をはじめ、地元選出の県議会議員や地域の自治会長、住民の皆さん、沿川の企業代表者など約80名が集まりました。

■川口市岡村市長より挨拶
川口市岡村市長

川口は下流域という事もあり、きわめて重いそして長い課題であった、そこに上田知事が着目してくださった。もちろん川口だけでなく全県的な課題であるが、4河川1水路をとりあえず始め、その中に川口の藤右衛門川と芝川を取り上げてくださりとてもありがたく思います。地域の皆様の努力と熱意があってこそ指定が受けられた。
日本は山間部が多く平野部が狭い、だから雨が降れば直ぐ海に入流する、歴史的には「治水」この水を治めるという事が、国を治める事につながっていた。最近は単に水を治めるだけではなくて、水と親しむという親水性、しかも川の景観というのは都市景観にもきわめて大きな役割を果たしている。これからも県政に協力をさせて頂き、市町村が良くなって、県全体が良くなることを願い努力していきたい・・・と熱く語りました。



■藤右衛門川(とうえもんがわ)工事概要の説明
工事概要の説明

藤右衛門川は、さいたま市、川口市を流れている川。現在、鉄製の梁やフェンスで隔離された川を二層構造にして、上部にはせせらぎ水路と遊歩道をつくり4つのゾーンに分け21年3月(予定)までに劇的な変化を遂げます。
※ゾーンの詳細は以下の通り(さいたま県土整備事務所 芝川改修事業様の資料より)



『いにしえの水路ゾーン』
川本来の姿の復元を目指し自然形態に近い水路と水辺の植物が一体となった河川空間を創出。上流部に植生等による浄化施設を設置しせせらぎ水路によりきれいな水を供給。


『やすらぎの水路ゾーン』
さいたま市と川口市の境界に位置することから両市民が気軽に出会い、ゆっくりと語らえるような空間づくりを目指し、渡り橋などを適所に設け、沿川地域の方々の利便性の工場を図ります。
『にぎわいの水路ゾーン』


学校や工場、商業施設などが隣接することから人々が行き交い、集い、憩うことにより賑わいが生まれるような空間整備を行います。また県道さいたま草加線と平行しているため花壇を設置し、遊歩道と車道を分離するとともに、彩り豊かな河川空間をつくります。


『学びの水路ゾーン』
比較的川幅もあり、空間として余裕があることから現況の河道を生かし、多様な水辺環境の創出を図り、早瀬やワンドなどを設置し、動植物の生息・生育環境を整えることにより、自然環境を学ぶ場をつくります。



■工事箇所の視察
工事箇所の視察

隣接する住民の方々に声を掛けながら現場を視察。



■地元の方との意見交換
地元の方との意見交換

知事からは、川が整備されれば景観が良くなり、この周辺の資産価値も上がるのでは・・・との言葉に場の雰囲気も和み、地元の方から「今まで悩まされた悪臭やゴミなどがなくなるのはうれしい」や「県が本気で取り組んでいることが分かり、完成後は地元としても協力したい」という声が上がっていました。


■記念撮影
記念撮影



■上田知事より
上田知事より

我々は都市の便利さを巨樹しておりますが、その分、一方では田園のゆとりを失っている。この30年でこの川口をしのぐ平地林を失っている、しかし回復できない事はない!自動車税の一部を積み立てながら年間14億の緑の再生の費用を注ぎ込めば4年間で草加市くらいの面積、30年で失った緑の約2分の1を取り戻せる。山を保全して緑地をたくさん作る事で水の保水力がついてくるので川の流量が増えてくる。そうした事で下流部のドブ川などをもう一度、再生させようというプロジェクトを起こしている。
なぜ、この藤右衛門川を選んだのかは、近隣の自治会の皆さんや、企業の皆さんたちが回りの環境を良くしようと思っている人がいる地域でやっていこうとしているのだとも語り地域の皆さんに期待を寄せていました。


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上田知事は・・・
さいたま市南区「藤右衛門川」〜草加市青柳「東京葛西用水」へ移動
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■草加市青柳「東京葛西用水」の視察
草加市青柳「東京葛西用水」の視察

草加市の東京葛西用水では、木下草加市長はじめ、地元選出の県議会議員、地域の自治会長や住民の方々など約150人が集まりました。知事は小学生による農業用水の堰周辺の木柵のペイント活動や清掃活動の説明を聞き、「ここは自治会の皆さんから学校の先生、PTA、子供たちみんなで活動してくれている。これだけたくさんの人が支えてくれるならば川は必ずきれいになる。」と呼びかけました。小学4年生の男の子から「魚がとれるような川がいい。ペンキ塗りにまた参加して、川を守っていきたい。」との感想がありました。
※記事・写真は埼玉県水辺再生推進室様よりご提供



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上田知事は・・・
草加市青柳「東京葛西用水」〜越谷市井原「東京葛西用水」へ移動
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■越谷市井原「東京葛西用水」の視察
越谷市井原「東京葛西用水」の視察

私は一つ飛ばしで、こちらに先回りしました・・・。
上田知事は越谷市川柳町の「伊原新田集会所」で、板川越谷市長をはじめ、地元選出の県議会議員、地域の自治会長や住民の方々など約50人が集まりまる、ワークショップメンバーと意見交換を行いました。
ワークショップメンバーと意見交換

上田知事から・・・埼玉を回っていて川が多い事に気づき調べてみると川が県土を占める割合はなんと日本一だった。しかし、ドブ川では自慢ができない! 全部、清流にもどす事はできないかと考え、一定のエリアであれば比較的短い時間でできる。2年で5箇所、その一つが越谷市井原「東京葛西用水」である。地域で水を守ってくれるグループがいるところからということで選んだ。是非、強い意志をもってお互い協力し合いながらやっていけるという事を証明したい!と語りました。



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その後、上田知事は瓦曽根堰付近の冬期通水のポンプ設置箇所の視察に行かれました。。。
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いやー! 現場主義の上田知事の行動範囲は凄いですね!
いつも驚かされます・・・。
やっぱり、埼玉っていい所だと痛感!




上田知事と語る埼玉自慢ブログ【彩じまん】編集部・木原真弓

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