埼玉県では、地域住民とともに、里川(人との関わりを通して水や生き物の豊かさが育まれる水辺)の再生に取り組んでいます。
里川再生の取組を広く紹介し川の再生気運を醸成するため、2009年3月14日(土)に「みどりと川の再生・里川づくり県民のつどい」が浦和コミュニティセンター(浦和駅東口パルコ内)で開催され、川が大好きな子どもたち(川ガキ)と上田知事がトークセッションを行いました。
★コバトン、ガ−ヤちゃん、ハッピーこまちゃんのゆるキャラも応援に来ましたyo。
★参加者には共通意識を持つ為に、ライフジャケットを付けたコバトンがデザインされた「川ガキ&彩の国水すましクラブ」の缶バッヂが配られました! 可愛い〜っ!!
【第1部】川ガキのつどい・・・10:00〜11:30・浦和コミュニティセンター10階
川が大好きな「川ガキ」たちが、知事を囲んでトークセッションを行いました。
・ゲスト:見城美枝子氏(青森大学教授)
・コーディネーター:山崎充哲(みつあき)氏(ガサガサ水辺の移動水族館)
・参加した川ガキ:大曽根小学校(八潮)、久下小学校(熊谷)、戸塚南小学校(川口)、藤田小学校(本庄)、南小学校(鳩ヶ谷)などの児童のみなさん。
○上田知事から挨拶
「皆さんおはようございます!」という元気な挨拶で始まりました。
「いい声だ〜!川ガキにふさわしい元気な挨拶だね!」と知事も一段とハリのある声になった・・・。
埼玉県は川の面積が一番だってことは知ってたかな?私も県庁の皆も3年前まで知らなかった。ひょっとして川の面積は日本で3番目位には入るんじゃないのかな?と思って調べてもらったらなんと一番だった。ついでに川幅も日本一(鴻巣と吉見までの川幅が2500m)でした。
ただ、いくら面積が日本一でも“ドブ川”じゃダメでしょ!だから埼玉の川を全部、清流に戻すプロジェクトをやっています。
すぐに全部はできないから2年間で5箇所をアッという間に清流に戻すことをやっているから、すぐに素晴しいかたちになります。但し、家庭から流す水なども油などはきちんと古紙などでふき取ってから流してほしい。そういうことで川の水はきれいになります!
川にたくさん魚が戻り、皆でバシャバシャ遊べるようになる。ただし注意して遊んでほしい。川の中で転んだりすると慌ててしまい時々悲惨な事故になることがある。だから今日は川というものを知り学んで綺麗な川で大いに遊んで下さい。とわかり易く語りました。
○子供たちによるリレートーク
■鳩ヶ谷市立南小学校
芝川の歴史を始め、水質調査、網をはり魚を獲り調べた。
ボラ・カザヤシ・鯉などの魚が獲れたが、これらの魚はみんな汚い水の川に住む魚だということがわかった。
2月18日に上田知事も出席した、芝川での浮島進水式の事も発表された。
※浮島とは、竹と縄でいかだを組み、その隙間にアシと炭を入れた袋をくくり付けて作る。そこに微生物が住みつき水をキレイにする自然の浄化装置。
浮島を作成してみて水を汚すことは簡単だけれど、その水をまた綺麗な水に戻す事はその何倍も大変なんだという事を実感しました。これからも川を汚さないように心がけ芝川をキレイにしていきたい。と語っていました。
■本庄市立藤田小学校
元小山川と小山川の違いについて調査。学習経験のある6年生が5年生を教えながら調査して5年生の新しい「川ガキ」が誕生した事も伝えられました。
この取り組みがNHKのニュースで取り上げられたというVTRの紹介もありました。
また、本庄市立藤田小学校の生徒は大きなスゴロクを作成した。このスゴロクでは外来種のマスにとまってしまうと「何マス戻る」や「振り出しに戻る」などとなっている・・・。
考えてますね〜!
■熊谷市立久下小学校
ムサシトミヨを守るために、劇仕立てにして発表しました。
ザリガニを川に放さない。空き缶など物を投げ捨てないことをアピール。
※ムサシトミヨは、トゲウオ科で大人になっても体長は6cmほどにしかならない小さな魚で冷たく澄んだ水の中でしか生きて行くことができない魚。世界中でもムサシトミヨは熊谷の元荒川にしか生息しておらず、1991年に「元荒川ムサシトミヨ生息地」として県天然記念物に指定され、埼玉県の県の魚に選ばれました。
■八潮市立大曽根小学校
八潮市の街並みと大曽根ビオトープのジオラマを作成し、大曽根ビオトープの素晴しさを語りました。
学習の中で、汚れた水をキレイにするにはたくさんの水が必要。天ぷら油はなんと風呂桶330杯分も必要になることを発表し、水質を保つ為に生活排水を出さない事を強く語りました。
また、自分たちの周りにある土や砂を使って浄水器を作り、汚れた川の水を浄化する実験を行ったことも伝えられました。
■川口市立戸塚南小学校
大人数で参加し「僕たちは戸塚南小学校の川ガキです!イェーイ!」と大きな声で元気いっぱいに始まった。
戸塚南小学校は4年前にできたエコスクール。太陽光発電・雨水の利用・南側には斜面林がある。自分たちが使った牛乳パックや古紙のリサイクルにも取り組んでいる。今年度リサイクルしたトイレットペーパーは1200個にもなった。トイレットペーパーはすべてリサイクルでまかなっている。取り組みを広げる為にエコチケットを発行している。南側にある斜面林を利用してカブトムシを育てている、秋にはエコチケット使ってカブトムシの餌になる落ち葉を集め幼虫を販売している。斜面林の更に南には赤堀用水が流れていて綾瀬川につながっていて昔は泳げるほどキレイだった。今は生活用水によって汚れてしまった事を学び、「油はふき取ってから洗おう」「シャンプーは使いすぎない」など小さな事だけどみんなでやれば大きな力になる!と声を揃えて伝えました。
また、綾瀬川アクアリームを作って綾瀬川の生き物を育てている。綾瀬川は命がいっぱい!
川・森・草花・虫・鳥・魚、みんな命がつながっていると話しました。
最後に、数え歌に合わせて羽つきをしましたが、なかなか続かず“エアー羽つき”に換え場内を沸かせました。
コバトン登場! みんなに揉みくちゃになっていた・・・。
■記念撮影
記念撮影の際、コバトンはすべてポーズを変えていたよ!
■コーディネーター山崎充哲さんを中心に上田知事と見城美枝子さん、川ガキ代表メンバーがトークセッションを行いました。
山崎充哲さんから「第一部のリレートークを聞いてどう思いましたか?」という問いに、上田知事は「益々、早く清流に戻さなければと思いました。」と語り、子供たちは川の魅力や魚の話、川の遊び方など熱いトークが繰り広げられました。
見城美枝子さんや、上田知事も自身の幼少の頃の川遊び体験を懐かしそうに話していました。
そして、コーディネーターの山崎さんから、川を汚さない為にはどうしたら良いか?という問いの中には「油汚れを流さない」「アクリルたわしを使う」の他に「残さず食べる!」と答えてくれた!会場からは大きな拍手が沸いた。
う〜ん、子供らしい答えに会場が和やかムードに包まれました。
【第2部】水すましクラブ交流会・・・13:00〜15:00・浦和コミュニティセンター9階
■「ひとりひとりが県民ムーブメントの起点」をテーマに、川で活動する団体が意見交換が行われました。(彩の国水すましクラブ100団体突破記念イベント)
■屋外イベント 里川ふれあいまつり(11:00〜15:00・パルコ前市民広場)
使用済み天ぷら油からバイオディーゼル燃料(BDF)への再生を実演し、これを燃料とした車の走行やポップコーンづくりなどが行なわれました。
・廃食油からBDFへの再生実演
・BDF車の走行
・BDFを燃料としたポップコーンづくり
・廃食油からろうそくづくり
・毘沙門水(小鹿野町「平成の名水百選」)の試飲
・びっくり! サイエンスショー
・投網体験
・カヌー、エコカーの展示
※「川ガキ」とは…「川での遊び方を知っている」、「川の自然を大切にする」、「川が大好き!」な子どものことを、親しみをこめて「川ガキ」と呼んでいる。
※「水すましクラブ」とは…川に関する草の根活動の推進を目的とし、河川団体相互や団体と県との交流・連携を図るための情報センター
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私も川が大好き! 小さなことをコツコツと続けて埼玉の川を清流に戻しましょうね〜!
〜*〜*〜 「コツコツ」が“勝つコツ”ですね♪ 〜*〜*〜
上田知事と語る埼玉自慢ブログ【彩じまん】編集部・木原真弓
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