2009年8月25日、知事室にて「鷺と雪」で第141回直木三十五賞に選ばれた本県出 身の作家、北村薫(きたむらかおる)さんへ「彩の国学術文化功労賞」の贈呈式が行 われました。
※「彩の国学術文化功労賞」の創設以来、北村薫さんが初めての受賞者です。
上田清司埼玉県知事と奥ノ木信夫埼玉県議会議長が出迎え固く握手を交わしました。
○北村 薫さんの略歴
昭和24年埼玉県生まれ。県立春日部高校、早稲田大学を経て、県立杉戸農業高校、 県立春日部高校の国語教師として勤務。平成元年「空飛ぶ馬」でデビュー。
「スキップ」、「ターン」、「語り女たち」、「ひとがた流し」、「玻璃の天」が直 木賞候補となり、今回6回目の候補で「鷺と雪」が直木賞に選ばれた。
■上田清司埼玉県知事より挨拶
「鷺と雪」の直木賞受賞おめでとうございます。
若田光一さんや石川遼さんなどが活 躍して埼玉県勢が色々なかたちで表にでるのは、知事としては大変嬉しいという思い があります。
早速、本(「鷺と雪」)は買ったのですが、まだ読み込んでいなくて誠に申し訳ない なと思っております。勘違いしてもう少し時間があるのかなと思ったら、時間が少な くて大変失礼致しました。
〜上田知事って本当に飾らず、正直なお方ですね。〜
北村さんの受賞には、多くの教え子の皆さんも喜んでいらっしゃるのではないかと思 います。身近な方が活躍されると勇気というのでしょうか、夢というのでしょうか、 そういうものが実現するのだという事が、直に感じるのではないでしょうか・・・。
何度もノミネート(直木賞)されて、受賞が近いのではないかと聞いておりました。 なので尚更、私自身も「ヤッター」という感じで本当に素直に喜びました。
是非、埼玉応援団のコバトン倶楽部にもご参加頂ければ有り難いと思っております。 と語り「埼玉応援団・コバトン倶楽部」の入団のお願いもしました・・・。
■埼玉県議会を代表して奥ノ木信夫埼玉県議会議長より挨拶
同じ埼玉県人としても私も大いに感激して、そして誇りに思っているところです。多 くの文学賞の中でも最高峰に位置し、権威ある直木賞の栄光を埼玉県出身の北村先生 が勝ち取られた、このことは、埼玉県の文化芸術の振興に大きく寄与されるものであ ります。
北村先生は県立春日部高校などの教師として活躍された後に、作家の道に進まれたと の事であります。直木賞の選考委員の皆様も、豊富な人生経験に裏打ちされた北村さ んの作品の完成度を高く評価されたという事ではないでしょうか。
受賞作「鷺と雪」は、ミステリー作品としての魅力に加え、昭和初期という時代背景 が斬新であり、其々の世代に其々の楽しみ方を提供された作品であると伺っています 。
高齢者世代であれば昭和初期の生活を懐かしみ、若者であれば逆に新鮮さを味わう事 ができる優れた作品ではないでしょうか・・・。
北村先生には今回の受賞をステップとして、今後も素晴しい作品を発表されますよう 心からお祈り申し上げます。と語りました。
■「彩の国学術文化功労賞」表彰状及び記念品授与
上田知事から表彰状授与
奥ノ木議長から記念品授与もちろんコバトンLLサイズも贈られましたよ〜♪
その時、上田知事がコバトンぬいぐるみを奥ノ木議長に手渡していました。
上田知事はコバトンの事となると更に気転が利いてしまうのですね。。。
■記念撮影
コバトンも入ってニッコリ!!
■北村薫さんよりプレゼント。
上田知事と奥ノ木議長に受賞作「鷺と雪」が手渡されました。
■歓談
北村先生から:コバトンは「コバトン君」なんですか?「コバトンさん」なんですか ?という問いが・・・。
上田知事:コバトンは「君」も、「さん」も無いです。ただ、親子連れなどには、お 父さんコバトン、お母さんコバトン、子供のコバトンもいます。坊主頭なので、何でもさまになるんですね・・・。ヘルメットでも剣道具でも、どん な形にもなる、わりと良いキャラクターですね。とコバトン自慢♪
奥ノ木議長:北村先生、住まいもずっと埼玉ですか?
北村先生:はい、すっと埼玉の東部のほうです。遠くに行っても埼玉に帰ってくると 落ち着きます。雪之丞変化(ゆきのじょうへんげ)で一世を風靡した、三上於菟吉(みかみ おときち )先生も埼玉の東部出身で、直木賞の初代選考委員で、そのお墓が埼玉県の東部にあ ります。
進行役の広聴広報課の小島課長:墓前にご報告なさったという記事を拝見しましたが ・・・。
北村先生:ええ。事前に行きますと何か頼ってるみたいで・・・、なので決まったと ころで報告に行きました。
上田知事:どちらかと言うと事前に頼みたくなりますけどね〜。と、笑いながら歓談 が続き・・・。
小島課長から、「先ほど、知事から【コバトン倶楽部】の加盟についてご承諾頂いた という事でよろしかったでしょうか・・・?」と改めて確認していました!
さすが小島課長です!!
北村さん:はい。わかりました。
すると・・・「おっ!コバトンも喜んでいます!」と上田知事。
コバトンはとても人気があるんですよ! 色々各県のマスコットがあるんですが、多 分ベスト3位には入ってるんじゃないかな・・・。と本日2度目のコバトン自慢でし た〜♪ 終始、和やかムードでした。。。
■北村 薫さん囲み取材では
Q.今後はどのような作品を書かれていきたいですか?
北村先生:今までも多様な作品を書いてきました。形式にしてもエッセイのようなも のも書いていますし、一つの形にはまることなく、芯にあるものが北村薫という作家 性で色々な形の作品を書いていきたい。
Q.舞台にしたいような埼玉の場所はありますか?
北村先生:その時その時でですが、去年書いた「野球の国のアリス」という作品は偶然ですが、埼玉の越谷の野球場です。何といっても身近ですから、これからも埼玉が出てくるのは多いかなとも思います。
〜*〜*〜 「彩の国学術文化功労賞」とは 〜*〜*〜
彩の国功労賞は1997年制定。「スポーツや文化等の各分野において、国内外で高 く評価される功績を挙げ、広く県民に夢と希望を与え、潤いと活力のある社会づくり に貢献があったもの」を表彰する。以下の区分があり、「彩の国学術文化功労賞」は これまでに受賞者はいない。
【彩の国功労賞の区分と受賞者数】
・彩の国スポーツ功労賞 32人、1団体
・彩の国学術文化功労賞 これまで受賞者なし
・その他必要と認められる賞 1団体
・彩の国特別功労賞 1人、1団体
これまでの受賞者など詳細はこちら。
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埼玉県人としては、埼玉を舞台にした作品をこれからも、たくさん書いてくれると嬉 しいですね。
上田知事と語る埼玉自慢ブログ【彩じまん】編集部・木原真弓
直木賞受賞・北村薫さんに「彩の国学術文化功労賞」
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