若田さんに「彩の国特別功労賞」 宇宙へ行った真空パックコバトン返還!

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2009年10月29日(木)さいたまスーパーアリーナで、若田光一宇宙飛行士へ「彩の国特別功労賞」の贈呈式と、スペースシャトル公式飛行記念品「コバトンぬいぐるみ」の返還が行われました。
       
若田光一宇宙飛行士は、日本人で初めて国際宇宙ステーションに長期滞在し、数々の意義深い実験の様子を国内外に向けて発信しました。


埼玉県民はもとより日本国民に夢と希望を与え埼玉県のイメージ向上に多大な貢献をされた功績をたたえ「彩の国特別功労賞」の贈呈となりました。


併せて、スペースシャトル公式飛行記念品として宇宙へ一緒に旅だった、埼玉県のマスコット「コバトン」のぬいぐるみを飛行証明書とともに返還していただきました。


返還された「コバトン」は、翌日の10月30日から11月3日まで開催される、第21回全国生涯学習フェスティバル「まなびピア埼玉2009」のメイン会場「さいたまスーパーアリーナ」の(独)宇宙航空研究開発機構のブース(コミュニティアリーナA2)に展示されるので見ることができます。 



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コバトン登場!!




そして上田知事は登場するなり、宇宙服から顔をだしてニコニコしていた!
その顔は少年のような微笑みを浮かべていましたよ〜♪



■開会
 
司会進行は埼玉県広聴広報課・小島課長!




出席者の発表では---
もちろんコバトンも「忘れてはならない、埼玉県のマスコット コバトンです!」と紹介され手を振るコバトン。



■上田清司埼玉県知事あいさつ

本日は超多忙な中で、若田光一さんにはわざわざ、さいたまスーパーアリーナまでお越し頂きありがとうございます。


本来ならば6万人位このスーパーアリーナに集めて歓迎をしたいところですが、残念ながら奥ノ木議長と共に極めて少数制で今日はお迎えをし、今回の宇宙での様々な実験に大成功されたことに心からお祝い申し上げます。


本当に埼玉県にとりましても、日本全国の国民にとりましても、まさに夢と希望というものを「きぼう」に乗せて持ち帰って頂いた、こんな思いもありますし、特に県のマスコットであります「コバトン」を宇宙に連れてって頂き、そして無事帰還する事ができて嬉しく思います。


そして明日から始まります、全国生涯学習フェスティバル「まなびピア埼玉2009」のサブスローガンは 〜フラダンスから宇宙まで〜としています。地域でフラダンスなどをやっているご婦人の皆様方も生涯学習かもしれない、しかし同時に、こうした宇宙空間の奥行きまで学ぼうとするのも「学び」だという思いを持って、今、明日の開会式に向けて様々なブースが準備されつつあります。


過去の47都道府県の「まなびピア」の中で、入場人数、あるいは参加人数が過去最大のものになるのではないかと思っていますが、そうした前日にガシャガシャっとしたところにお迎えするのも大変恐縮だったんですが、逆に今の埼玉県の様々な躍進する部分というのも感じていただけたのではと思っております。


本当に、コバトンを持ち帰ってくれてありがとうございました。
これからも日本中の子供たちに、夢や希望を与えて頂きたいと心からお願い申し上げます。
※上田知事のあいさつは、若田さんとコバトンの帰還を喜んでいる様子がとても伝わってくるあいさつでした。




■奥ノ木信夫埼玉県議会議長あいさつ

栄えある「彩の国特別功労賞」の受賞おめでとうございます。
そして日頃、若田さんの活動をサポートしてくださっている、宇宙航空研究開発機構の皆様にも感謝を申し上げます。


以前、テレビ番組で宇宙飛行士には「リーダーシップ」「ストレス」「場を和ませる力」「緊急対応力」、そして「覚悟」こういうものが必要だと聞いたことがあります。どの要素も私たちにとっては重要なものばかりではないかと思います。
しかしながら、簡単にできるものではない、大変なことだと思います。


特に、若田さんの一挙手一投足がすべて見本になるわけでありますけれど、先ほどお話した中で「覚悟」というのは、自分自身を信じると同時に、この壮大なプロジェクトを支える多くの方々を信じなくてはならないものがあると私は思っております。


今日の宇宙開発技術は素晴らしいもので、更に高い信頼性があるとは言っても、やっぱり大変危険なことであることは事実だと思います。そうした状況において覚悟を持って宇宙で活動をしてこられた若田さんの活躍は私たち、埼玉県民の誇りであり、日本の誇りでもありますし、世界の誇りでもあります。


特に、将来を担う子供たちにとっては、大きな励みになるものと思っております。
今回、日本人として初めて国際宇宙ステーションに長期滞在されて、世界の宇宙開発の石礎となる実験棟の「きぼう」を見事に完成されました。この功績は必ずや世界の宇宙開発の進展に大きな影響を与えるものと確信しております。


県民を始め、人類の未来の為に活動されている若田さんに対しまして、改めて敬意を表しますとともに、今後の益々のご活躍を祈念いたします。と語りました。




■スペースシャトル公式飛行記念品「コバトン」の返還



今年の3月から若田さんと共にスペースシャトル「ディスカバリー」に、公式飛行記念品として同乗したコバトンが若田さんから上田知事へ飛行証明書と共に変換されました。
※飛行証明書には公式飛行記念品としてスペースシャトルに搭乗したということや、地球を202周したことになるという事などが書かれているそうです。



若田さんから---
「今回の飛行で、私が国際宇宙ステーションに滞在する時に登場したスペースシャトル・ディスカバリー号 STS-119のフライトで、皆様のコバトンを連れていかせて頂きまして、私と一緒に宇宙へ行ってまいりました。埼玉の皆さんの夢がつまったものとして大切に宇宙へ持っていかせて頂きました。」と語り上田知事へ手渡しました。




見てください!! これが、真空パックになったままの「コバトン」です!






そして、この場で上田知事が、真空パックを開封しコバトンを取りだしました。

動画でご覧あれ・・・
※無事にコバトンを地球上、いや、埼玉の空気に触れさせてあげた瞬間、上田知事が安堵の表情を浮かべているように見えたのは私だけでしょうか・・・。

 



■若田光一宇宙飛行士から上田知事へプレート贈呈

若田さんは国際宇宙ステーションに、4ヶ月半滞在し、最後の2週間で国際宇宙ステーションの実験棟「きぼう」の組み立てを完成して戻ってきました。その「きぼう」完成の時に、スペースシャトル「エンデバー号」に乗って、「きぼう」の船外実験プラットホームが宇宙に撃ち上がりました。
その時に搭乗した記念のワッペンをプレートにしたものがプレゼントされました。




■「彩の国特別功労賞」贈呈





■コバトンをプレゼント

スペースシャトル公式飛行記念品と兄弟である「コバトン」のぬいぐるみがプレゼントされました。



■若田光一宇宙飛行士から県民へメッセージ

功労賞というものを頂きまして、光栄に思います。


今回4ヶ月半にわたって宇宙飛行させて頂いて、その時に埼玉の皆さんの夢をのせたコバトン、そのコバトンと一緒に宇宙飛行ができたという事を本当にうれしく思っています。


私たち国際宇宙ステーションの組み立て1998年から始まりまして、「きぼう」の組み立てが昨年から今年にわたって、3回のスペースシャトルによって完成したわけですが、「きぼう」の中では、その「きぼう」を使った色々な実験がおこなわれ、日常性活を豊かにするような新しい技術とか、これまで私たちが持っていなかった新しい実験を得るための取組みというのが毎日行われています。


日本人の宇宙飛行士としては、今度12月に野口聡一宇宙飛行士、3月には山崎直子宇宙飛行士、その1年後には古川さとし宇宙飛行士と日本の宇宙飛行士が定期的に国際宇宙ステーションの方に参りますので、日本人の活躍の場もまた出てくると思います。


日曜日に埼玉のたくさんの子供たちに来て頂いて、帰国報告会をさせていただいたのですが、多くの子供さんたちが目を輝かせていて素晴らしい質問をたくさんしてくれました。 そういう子供さんたちを見ていると、私も本当に頼もしいなと感じました。


私たちの活動が、技術立国としての日本の次世代を担ってくれる、そういう子供たちの夢を育むことにつながればと思います。


このように「まなびピア」。私の仕事もやはり生涯勉強だなということを感じながら仕事に従事しておりますが、素晴らしい機会だと思いますし、明日からの「まなびピア」の成功をお祈りしたいと思います。


そして埼玉の皆さんには宇宙飛行の際、その前の段階から多くの方々に応援頂いて、知事・議長にも温かいお言葉を頂きまして今日は本当にありがとうございました。




■記念撮影

知事は、コバトンと腕を組んでいた・・・。




■囲み
記者:「彩の国特別功労賞」をもらった気持は?


若田さん:本当に光栄に感じています。
宇宙から埼玉を見た時、小さい頃育った故郷を思い浮かべながら、ザリガニ釣りだとか先生の顔、両親(母は健在で大宮にいますけれども)故郷のことを思いながら仕事ができて、また故郷の多くの皆さんに応援して頂き、この様な賞を頂いて自分は幸運な人間だなと思います。



記者:明日から「まなびピア」でコバトンが設置されますが、どんな思いで見て頂きたいですか?


若田さん:この埼玉から皆さんの夢を乗せて帰ってきたという事で、宇宙をより身近に感じて頂けたらと思っています。
私も5歳のころアメリカのアポロ11号が月に到着したのを見て、宇宙への憧れを感じたのですが、その時はまだアメリカやロシア、ソ連の人しか宇宙にいけなかった。
今は日本の宇宙飛行士も活躍する時代になって、宇宙がより身近になった。この埼玉からももっともっと多くの子供たちが将来活躍してほしいなという想いで今回コバトンを返却させて頂きました。



記者:明日から「まなびピア」が始まりますが、生涯学習フェスティバルについてはどう思われますか?


若田さん:学ぶということは、とても楽しい事で、やはり自分が進歩していく中でとても大切なことだと思う。
今回、宇宙飛行の時に宇宙飛行士にとって、また色々な方にとって普段の生活の中で「夢」「探究心」「思いやり」が大切。
「夢」「探究心」「思いやり」という言葉は私のワッペンにも使わせて頂きましたが、その中で「探究心」が大切。今まで知らなかった事を学ぶということの素晴らしさ、楽しさを「まなびピア」では多くの皆さんが感じて頂けるのではと思います。そこに展示して頂けるという事で、とても嬉しく思っています。



記者:体調はいかがですか?


若田さん:宇宙から帰ってきたあと45日間、リハビリがありまして、かなり運動量が多い合宿のような運動でジョギングから自転車こぎ、ウエイトトレーニングなどをこなして、宇宙から帰還して約3週間ぐらいで宇宙飛行以前の体力の状態までは回復しております。



記者:今後の、取り組みは?


若田さん:同僚の日本人宇宙飛行士の支援がメインミッションになってくると思います。その先には、私も宇宙ステーションでリーダーシップをとれるような仕事をもう一回してみたいとも思います。
そして将来的には、今、アメリカとロシアと中国しかも持っていないような有人宇宙船を日本から撃ち上げるような取り組みが今の私の夢です。




 ○若田光一さんは過去に県民栄誉章を受章されています
・県民栄誉章受章(平成8年2月23日)スペースシャトル「エンデバー」搭乗。宇宙飛行に成功されたことを受け表彰。


・県民栄誉章と彩の国特別功労賞を重ねて受賞するのは、昨年の埼玉西武ライオンズ以来2組目。



○「彩の国特別功労賞」とは
彩の国功労賞は平成9年制定。
「スポーツや文化等の各分野において、国内外で高く評価される功績を挙げ、広く県民に夢と希望を与え、潤いと活力のある社会づくりに貢献があったもの」を表彰する。
このうち特に顕著な功績があったと認められるものは「彩の国特別功労賞」とすることができる。
彩の国功労賞の区分は以下とおり。




【彩の国功労賞の区分と受賞者数】  
・彩の国特別功労賞   
  1人、1団体(岡野雅行氏、埼玉西武ライオンズ)  


・彩の国スポーツ功労賞   
  32人、1団体  


・彩の国学術文化功労賞   
   1人  ・その他必要と認められる賞 1団体




これまでの受賞者など詳細はこちら】  




上田知事と語る埼玉自慢ブログ【彩じまん】編集部・木原真弓

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