埼玉県観光モニターツアー「大宮盆栽美術館」「鉄道博物館」〜川越

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2010年3月26日(金)、埼玉県観光モニターツアーに参加してきました。
     
       
埼玉県が、埼玉の新しい観光の魅力を、旅行業者やマスコミ関係者に知ってもらうために、さいたま市、川越 市などと共同して「埼玉県観光モニターツアー」を実施しました。


今回のモニターツアーでは、さいたま市にオープンする、世界で唯一公立の盆栽文化を広く研究・紹介する「大宮盆栽美術館」の内覧や、「鉄道博物館」、小江戸として親しまれる「川越」を妖怪ツアーという新しい魅力で案内するツアーでした。



■大宮盆栽美術館(さいたま市北区土呂町2-24-3)
・2010年3月28日オープン
・世界初の公立盆栽美術館として、盆栽の名品の数々を展示するほか、多くの人が盆栽の世界や美しさにふれ ることができる館です。


【館長より】

なぜ、盆栽なのに美術館なのか?
ここにあるカリンは、鉢植えになっている。
ですが、ただの鉢植えではない。大きく育った大樹が、この1鉢の中に縮小されてミニュチアの世界をつくっています。
角度をかえてみると、木の形が違って見えます。実は生きた芸術品と同じような、造形品なんです。


長い間、明治時代以降、西洋の影響を受けてしまい、芸術というのは、才能のある芸術家が、無からつくり出すものだと教わってきてしまいました。
作られた絵画や彫刻は、その習慣から形を変えないものだとなってしまい、生きているものは芸術ではないとなってしまった。
しかし、中国や日本では、「生け花」などのように、形が残らないものでも、ひとつの芸術となっています。
盆栽は同じようなもので「盆栽」は生きた芸術、伝統造形であります。
それを展示するから、盆栽美術館と名付けました。




庭園は、屋外彫刻展示場のようなイメージだそう。




蝦夷松




五葉松(千代の松)





浮世絵に描かれた盆器の展示も。




■鉄道博物館(さいたま市大宮区大成町3-47)
・日本の鉄道技術の変遷を学ぶことができる施設です。
・実物車両を当時の情景を再現して展示しているほか、日本最大の鉄道ジオラマ、日本初の「D51」運転台 のシミュレータなどがあります。


【館長より】

元は、東京神田にありました「交通博物館」から、2007年10月に、埼玉に移転してきました。
早いもので2年 半が経過しています。
来館者数は、類型で350万人を突破。
今年度は95万人と想定しており、この数は、おそらく全国で5本の指に入 るのではないかと思います。


会館当時からいるので、当初は鉄道マニア「てっちゃんの館」になるのではないかと思っていましたが、蓋を 開けてみると、鉄道ファンの方はもちろんですが、その他、土日はお子様を中心としたご家族連れの方々が・・・、平日は知的好奇心を満たすためにお越しになっているシニアの方々が目立ちます。


博物館の総工費は124億円。運営そのものは、なかなか黒字にはならないが、なんとかトントンあたりのところで推移している。
資料の数(収蔵物)は、60万点あります。
実際にお客様が目にできるものは、そのうち2000点程にすぎません。
ほとんどは収蔵庫に保管してあり、これから、どんどん展示替えをしていくことで、日々新しい博物館の見せ方をしていきたい。



      
電車の車両をそのまま休憩室にした中で、埼玉の食材をふんだんに使った、大宮駅限定の「大宮弁当」をいただきました。





通常はガラス越しにしか、観ることのできない「御料車」を特別に見せていただきました。
すべてが漆塗りで年代物のため、もちろん、触れることはできません。
それでも、更に白い手袋を装着して、中に案内されました。 
緊張感が漂います・・・。



■妖怪研究家・山口敏太郎(やまぐちびんたろう)先生
       
川越に向かうバス内では、山口先生から“妖怪で町興し”のお話がありました。

山口先生は、主に、妖怪・未確認生物・都市伝説などのホラーものを扱い、著作が85冊、連載は毎月10本くら い、テレビ出演が年間70〜80本をこなしているそう。



埼玉の妖怪というのは、文化的に価値が高いと思います。これを使わない手はないなと、前々から思っていました。
妖怪で観光を興そうというのは、違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこの様な事は世界的に進んでいまして、アメリカではエリア51・UFOが墜落した現場が観光地になっていたり、モスマン(直 訳=蛾男)という怪物が出たということで「モスマンフェスティバル」という怪物をテーマにしたお祭りをやっています。
その他にも、年に一度「ビッグフットフェスティバル」も行われています。
イギリスの方でも「ネッシー・オブ・ジ・イヤー」というその年に撮影されたネッシーの写真のベストショッ トを決める大会があったりと、欧米では怪物(日本で言う妖怪)を楽しんでしまおう!という風潮が出ています。


観光学専門の教授などは、クリプトツアーリズム(怪物観光学)という概念が、アメリカでは学問となっています。


国家の三原則 =王様がいて、神話があり、モンスターがいて、初めて国が成り立つ= という、文化人類的な考え方があります。アメリカの場合は、神話が無い。王様がいない。モンスターがいない。というコンプレックスを200年以上引 きずってきた。
それで、ケネディー家を王家に見立て、スターウォーズなどのハリウッド映画を神話にして、そして今、UFOなどを、我々、日本人とかの妖怪、イギリスの妖精などのようにしているんです。


そういったことで、日本の妖怪を観光地化するというのは、世界的な流れに乗っているなと思います・・・。 と語り、、、


その他にも、鬼婆伝説は、元々埼玉の大宮だった、歌舞伎俳優が鬼婆を演じる時に、必ず大宮の「大黒院」までお参りに来ていた。
つまり鬼婆の本拠地は大宮だった・・・。などなど、これ以外にも、次から次へと、実 に興味深い話をたくさんしてくださいました。


★5月29日(土)に日帰りで、妖怪研究家・山口敏太郎と行く【埼玉妖怪伝説探検ツアー】があります。
ぜひ、興味のある方、参加してみては・・・。




■喜多院
・喜多院は、五百羅漢やダルマ市(1月3日)で知られています。
天長7年(830)に慈覚大師が無量寿寺を開いたの が始まりと伝えられています。3代将軍家光が江戸城内・紅葉山から客殿、書院などを移築しました。客殿や 書院には「家光誕生の間」「春日局化粧の間」と伝えられている部屋があります。来年のNHK大河ドラマは家光の母親「お江の方」を主人公にした「江」と発表されており、家光ゆかりの喜多 院が再び注目されます。


【川越市観光ボランティアさんの案内で・・・】
喜多院の七不思議の話
「お化け杉」・・・喜多院の閻魔堂のわきにあった杉で、切りつけると血がタラタラと流れ出したとか。。。


「ヤナ」・・・川越城の三芳野天神下の外堀にいる主で、敵が攻めてきて城が一大事という時に、中から霧が たちこめ、たちまち城をのみ込んで隠してしまったという「霧吹きの井戸」




■蔵造りの町並み
・川越には「蔵造りの町並み」が今も残っています。
蔵造りは類焼を防ぐための巧妙な耐火建築で、江戸の町 家形式として発達したものです。今の東京では見ることのできない江戸の面影をとどめています。

蔵造りの町並みを散策。



NHK連続テレビ小説「つばさ」で、売却前の「甘玉堂」として撮影に使われた店舗。




少し、道を反れると、こんな裏路地、、、今にも妖怪が出てきそうです。。。


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一日中、たっぷりと埼玉の魅力を楽しめました♪
埼玉に在住していても、まだまだ、知らないことばかりです。



上田知事と語る埼玉自慢ブログ【彩じまん】編集部・木原真弓

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