川の再生現場見学会バスツアーに41人が参加! 読者プレゼント有―☆

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2010年5月29日(土)に「川の再生現場見学会バスツアー」が行われ、事前応募の抽選で選ばれた、一般参加 の41人が、4箇所の川の現場を見学しました。


10:00の出発予定から、少し遅れて南浦和駅前を出発。
1箇所目は「籐右衛門川」、直ぐに到着!!


■籐右衛門川

フリップを使い、以前の川の状況を説明。
昭和50年代に整備された、両側に鉄板をうち、この辺の地盤が弱いため、突っ張りのハリをしなければならなかったそうです。
老朽化が進んでいたこともあり、地下にボックスカルバートを埋め込み治水機能を確保し、地上部(見えるところ)には、気軽に水に親しめる「せせらぎ水路」と水際には遊歩道を設置して安全で快適な空間へと生まれ変わりました。


もう、すでに子供たちは、水辺で遊んでいました。。。



手前の土にあるのは、クラビア(岩だれ草)という草が植えられていて、1年半くらいすると、上流のような (写真上部)感じになるそう。



次の芝川に着くまでの間、バスの中では、川の再生の取組みをまとめたDVDが上映されました。
※DVDは、テレビ朝日の「素敵な宇宙船地球号〜大都会ドブ川の奇跡〜」で取り上げられた芝川を中心にした内容。



■芝川

芝川と旧芝川の合流点右が芝川の上流で、八丁橋や通船掘など、見沼田んぼを抜けていく方で、左側が蕨の駅前からくる竪川。


昔は工場用水に使っていた為、地盤沈下が10年間で平均945?弌¬?1m沈んでいた、このまま流れていくと川口の駅前が浸水してしまい、非常に大きな水害があったそう。

昭和33年の台風で、20,000戸が浸かったといわれていて、当時の人口からすると壊滅的な状態であり、早く水門を閉めてほしいという事で、昭和40年に閉めた。閉めた結果、その後、川の水が減らず、中に入るのは、工場排水や生活排水などが水源とい事になり、旧芝川 が非常に汚くなったそうです。


BOD(汚さの指標)は、「籐右衛門川」でBODが5〜10だったという数値でしたが、旧芝川は一時期BODが140にまでなっていて、ドブ川というより、ドブ。
近隣は、窓を開けられないような状態だった・・・。という 衝撃的な話が続きました。


5年ほど前から、色々な方法で浄化してきました。
その頃、テレビ朝日の「素敵な宇宙船地球号」の企画で、 汚い川をキレイにする、ちょうどいい川は、ないかということで、芝川がちょうどよかった。
その何回目かの放送の時に、上田知事も加わり、前回の選挙公約に「川の再生」というのが盛り込まれたのが 、この芝川だったそう。そこで、愛県債の資金80億を使って一気に実施された、モデル地区の一部です。

【現場的には・・・】
川の再生をやる前から、地下鉄7号線の下に毎秒3t流れる管を入れている。それを見沼有料道路のあたりで芝川に送り、その後、緑川、竪川、旧芝川にもってくるという、地道な活動をしてきて徐々にきれいになってきている。
今回の事業だけできれいになったわけではなく、永遠とやってきたことで、ようやくキレイになりました。水質浄化は下水の処理が一番効果がありますが、徐々にしか効いてきません。
それがある程度の所までくれば、人の手できれいにすることができる。最後の仕上げで、水辺再生をやったのだと、話して下さいました。


 
バイパス水路に、棚田のような形で浄化をするために植栽をしている。



その際に使用したという埼玉県が開発した「安行四季彩マット」を商品化した、安行造園株式会社の社長さんが説明をされました。
参加者に「安行四季彩マット」がプレゼントされました。






フロート(浮き)の付いた「炭素繊維(髪の毛のよう・・・)」に、微生物をつけて、微生物によって浄化させているそうです。


川の中で、汚れが付いた状態。まるで、川に中に森ができてしまった感じです。。。


■昼食
「埼玉県花と緑の振興センター」で昼食。

その後、センター内を見学しました。


☆枝が広がらない樹形が特徴の『むさしの1号』(左から2本目) 昭和46年に埼玉県植物見本園(現在のセンターの旧名称)の職員が、埼玉県日高市内の農家屋敷林で発見し、昭和58年から同センターで増殖と配布を始めて、近年では「ムサシノケヤキ」などという名で流通しているそ うです。
樹形がU字型になる『むさしの2号』(左)もあります。


     
710万人の県民が、1人1本植樹をすれば“あなたの1本が明日の埼玉の710万本になる! 
潤いと癒し を与えてくれる木々をもっと増やしたい”ということで、「埼玉県花と緑の振興センター」からは、参加者に ブルーベリーの苗がプレゼントされました。


■東京葛西用水
東京葛西用水は、葛西用水瓦曽根溜井より取水し、越谷〜草加〜八潮市を経て足立区境の垳川に至る用水路です。
東京葛西用水の歴史は古く、対象18年(1590年)、徳川家康が豊臣秀吉の命により江戸に入府したことに始まります。



整備された歩道には、遊び心で「一二三石(ひふみいし)」が埋め込まれています。



「地元の方がボランティアで、きれいにしてくれているんです」と説明をしていると、グッドタイミングで、 その代表をされている方が自転車で通りかかったので、苦労を聞いてみる・・・
「毎日の雑草取りが、一番たいへんです!特に根が張るヨモギ対策が苦労する」と話してくれました。




この場所の北緯・東経の数字が埋め込まれています。
「何れ、Google Earth などで見たときに、この数字が見れる様になるのが楽しみです」と、語っていました 。



21年度の景観整備の際、伊原橋付近の地中から石造りの古い水門跡を発掘、モニュメントとして再生。
※使っているのは、レンガと大谷石



■元荒川

元荒川(神明工区)は、以前から地域で団体や小学校が、川側の法面に芝桜の植栽活動や、河川美化への取り組みが積極的に行われている地域でした。しかし、河川敷は雑木が茂り、水辺に近づくことができません。
今回の水辺再生プランでは、芝桜を植栽しやすいように、緩やかな法面にし、安心して水辺を散策できる遊歩道の整備が行われました。



■グリーンマルシェ

地元農家の新鮮野菜などを販売している【グリーンマルシェ】に立ち寄りました。
グリーンマルシェは、市民と農業者の交流施設として誕生した、JA越谷市ファーマーズマーケット。




親子で参加されていた、川口市在住の高舘さん親子。
「子供も小さい頃から、汚かった芝川をしっているので、これだけキレイになった川を見せることができて良かった。」と語り、小学校1年生のお子さんも「また、(この様な)イベントに参加したい。川で遊びたい。 」と話してくれました。



         ・・・・・川の再生の記事をピックアップ!!・・・・・
▼2010年3月20日「川の再生」モデル箇所『藤右衛門川 』披露会の記事はこちら

▼2010年2月16日「川の再生モデル5箇所合同完成式〜みどりと川の再生埼玉フォーラム イン芝川〜」開催の記事はこちら

▼2009年11月8日 権現堂公園で「浮きウキフェスタ21−川の再生を体感−」開催の記事はこちら

▼2009年10月18日「飯能河原で遊ぼう!〜川の再生に向けて〜」開催の記事はこちら

▼2009年2月18日 芝川での本格的な工事のスタート! 上田知事が現地を訪問の記事はこちら

▼2008年12月6日 川の再生モデル箇所、藤右衛門川、東京葛西用水、を上田知事が訪問の記事はこちら

▼2008年11月10日「川の再生」モデル箇所、元荒川神明工区・越谷市の工事現場を上田知事が訪問の記事はこちら

▼2008年7月31日「みどりと川の再生埼玉フォーラム イン寄居」開催の記事はこちら


               ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


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汚すのは一瞬ですが、戻すのは費用も時間もかかりますね。深く考えさせられました・・・。



上田知事と語る埼玉自慢ブログ【彩じまん】編集部・木原真弓

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