あけまして、おめでとうございます。
 本年も「障害者の旅を楽しくする」を開いて有難う御座います。

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 妻の両足が悪くなってから、妻に運転免許を取得させ、永年かけて日本の各観光地
にドライブの旅をして、車椅子の旅でむずかしかった場所、そして障害者が旅をする難

しさが、旅の楽しみを半減している事実があります。

 東京オリンピック(パラリンピック)が行われる事をきっかけにして、障害者にも健常者

と同じように、障害者も旅を楽しく出来ればと想い、このブログを発信致しています。

※東京五輪とバリアフリー」「車椅子の現場ルポ」  進む施設整備と足りない情報。

   「読売新聞2014年12月21日からの情報を一部乗せて戴きました」

 2020年 主な東京五輪会場予定施設の現状※小数点第3位以下は四捨五入
  会場      五輪競技  パラリンピック競技  席数 車いす席の比率  障害者用トイレ
東京体育館 卓球            卓球         6000       29    0,48%        11ヶ所
有明コロシアム テニス 車椅子テニス   10000       32    0,32%      4ヶ所
日本武道館 柔道        柔道         11045       32    0,29%      2ケ所
代々木競技場 ハンドボール 
                   車椅子ラグビー                9119       10    0,11%     8ケ所
※国際パラリンピック委員会(IPC)は、競技施設の車椅子設置での指針を定めており、
五輪時には、総座席数の最低「0,75%」、パラリンピックまでには 1%~1,2%の
設置を求めている。

 現在での都心の駅:段差解消や車椅子対応トイレ設置状況は(1日当たり利用者数
3000人以上の駅が対象)
(国交通省調べ、2014年3月31日現在)
   会社名         対象駅   段差解消済み駅 車椅子対応トイレ設置駅
JR東日本      555駅        477駅       447駅
東武鉄道      125駅        117駅       115駅
西武鉄道       80駅         78駅        75駅
京成電鉄       58駅         51駅        44駅
京王電鉄       68駅         68駅        66駅
小田急電鉄     70駅         70駅        70駅
東京急行電鉄    86駅         86駅        78駅
京浜急行電鉄    72駅         72駅        69駅      
相模鉄道       23駅         23駅        23駅
東京メトロ      138駅        133駅       132駅
東京都交通局    96駅         93駅        96駅
横浜市交通局    49駅         40駅        40駅
 上記図の通り、東京周辺の交通網では、かなり障害者対策は進みつつありますが、
では地方の観光地では如何でしょうか?・・・・疑問です。

 私達が25年ほど、各地の観光施設や温泉地、または花の季節には、花を求めて花
咲く地のバリアフリー情報をパソコンで調べ、障害者用(車いす)トイレが有るのを確認し
てから、妻の運転で出かけて行きました。

 その結果、日本の観光地には車椅子で出掛けるのにかなり限られた場所にしか行けず
また、下記に書いた場所には、(日本の観光地や温泉旅館・ホテル等)車椅子や足の
悪い障害者では、かなり難しく、足の悪い障害者では現在でも宿泊出来旅館(ホテル)
で100分の1以下位になります。

 これでは外国人観光客を増やすと政府が云っているのに逆行するのでは無いでしょうか
、地方の宿泊施設(ホテル)等の一部にでも、バリアフリーの部屋を用意する事が大切
だと想います、パラリンピックの開催までには、法律化も検討を視野に入れて、各観光地
に障害者が安心して宿泊出来るような、バリアフリーの宿泊(ホテル)施設の一部屋でも
造って欲しいと思います。

※特に、主な観光地(外国人が行きそうな場所)の状況では如何でしょうか?・・・。
 まずは、宿泊施設(ホテル・旅館・民宿等)ではどうでしょうか?・・・。
 私達が行きました、主な観光地では、大半が和室でした(洋室はごく一部しか無く、健
 常者には喜ばれる和室)だが、車椅子では大変です!!・・・

 まして温泉旅館(ホテル)では、部屋に入る事が出来ない事の方が多く、また部屋まで
入る事が出来ましても、必ず入口から畳の部屋には段差が有ります、この段は車椅子を
介助する人がいれば、車椅子でも部屋に入れますが、入れたとしてもトイレや洗面所、
お風呂等の入口に段差が有ります、車椅子ではこの段差が障害になり入れません、
畳の座敷に座れない障害者にとっては使用不可能となります。「エレベーターも必要で
す」

 車椅子対応の部屋が在る旅館(ホテル)でも、大浴場には中々入れません、理由は
他のお客様の目が有りますのでと、フロントで断られます。 (入れないのに入湯料は
必ず取られます)、(ホテルや温泉旅館の大浴場)には、付き添いが付いていても、濡れ
たタイル等で滑りやすく非常に危険です。

 結局温泉に行きましても、歩くのに困難な人は、部屋に付いているお風呂にしか入る事
が出来ないのです。
 
 今まで私たちが出かけて行った宿泊施設に、1施設だけが(飛騨高山グリーンホテル)
では、専門のスタッフが付添、お風呂に備え付けの車椅子ごと入れる浴槽に、備え付け
の機器で車椅子ごと湯船に入り、出る時は、スタッフが湯船の外まで出してくれる。 
(付き添いは無料でした)

※そこまでしないまでも、お風呂は滑りやすく危険が多い場所なので、せめて、濡れても
 良い車イスでも宿泊施設(ホテル)で用意して戴ければ、湯船の横まで(手すりの在る)
 車椅子で入れれば、何とか湯船に入れるようになる障害者は数方が多く居ます。

※また国民宿舎鵜の岬(北茨城県)では、濡れても良い車椅子が有り、フロントに伝え
 れば 濡れても良い車椅子を用意してくれます、その車椅子で湯船の横(手すり)迄入
 れるように なり無事入ることが出来ました。「この様な対応でも、たいへん助かります」

  私達が行きました、青森から広島までの範囲の宿泊施設には、上記の2ヶ所しか、車
 椅子で、大浴場の利用が出来た宿泊施設は有りませんでした、。パラリンピックを開催
 する2020年までには全ての宿泊施設(ホテル)では難しいと思いますが、その観光地
 の一つの旅館(ホテル)または一部屋でも良いのです、障害者が安心して宿泊出来る
 宿(ホテル)にして欲しいと念願致するしだいです。

※日本の大都市圏のホテル以外は、和室が主流で、洋室でベッドの部屋はごく僅かで
 す、和洋室が在る旅館(ホテル)は在りますが、元々和室が基本の造りなので、館内
 に段差が多く車椅子用ではありません。 「この様に観光地では、車椅子で宿泊するの
 はかなり大変です」


 
※現状では、車椅子で泊まれる観光地は、100件に1ヶ所ほどしか無いのが現状です、

   大浴場に入る事は出来ないことは殆どです、是非もっと多くの観光地で、障害者にも

  泊 まりやすい部屋を観光地単位で、一ヶ所でも良いですので、障害者の受け入れ

  体制が出来るような宿泊施設を、法律を改正してでも環境整備をして欲しいと重ねて

  お願い 致します。

 「是非、ぜひ2020年のパラリンピックまでには、障害者でも旅がし易くなりますように」